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Death62

「始まってるみたいだね──」

『仕方ないよ、これでも間に合った方だと思おう』

ナビと共にシェリルに辿り着いた際は既にブランシェとクローフィの抗争が起こっていた。


ぐぁ! ──今も目の前でブランシェのメンバーが粒子に変わっていく。


クローフィの方が押してる感じだろうか?

ただ、なんだかクローフィのメンバーの纏う気配が変な感じがする。

直感に近いものだけれども──嫌な気配がする。


「やめなさい!」

クローフィのメンバーだろう協会の服を着飾った者達が自分達にも刃を向けてくる。

ナビがそれを弾いては距離を置いている。


周りの見境が付いてない?

いや、メンバー同士は分かってる?


『お前達──今は争ってる所じゃ……』


声を掛ける前に散会したクローフィメンバーはこちらへと襲い掛かってくる。


『ナビ──左を頼む』

「仕方ないよね──」

少しだけ表情を陰らせたナビだったがすぐに切り替えてクローフィメンバーを一刀両断する。


『声が聴こえていないのか?!』

自分の問い掛けに反応することはなく凶刃を差し向けて来るが冷静に対処する。

数値がなるべく低い箇所…戦闘力のみを奪う場所を選んで攻撃を仕掛ける。


無力化したメンバーは縛りあげて、どうしようもない場合は粒子に変えていく。


「ねぇ、シエルなんか変だよ? これ、あたし見覚えがある」

『そうだな──禁忌:洗脳支配の気配がするな』

ナビと焦点の合っていない縛り上げたクローフィメンバーを見る。


その間にもシェリル近郊まで抗争は広がっているのか、時にはNPCの悲鳴も聞こえてくる。


「シエル……」

『──こっちだ』

ナビの心配そうな目を受けながら、生死の気配を嗅ぎ分ける。

自分達にとって運命を左右する生の気配と、同じくらい死の気配を纏った空気を感じる方向へとナビと共にシェリルを駆けていく。

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