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Death59

【とある少女】


司祭様──!

司祭様──!

お導きを──!

救いを──!

血を捧げます──!


あいつらに裁きの鉄槌を──!


あぁぁぁぁ──!!

あぁぁぁぁ!!!!


私のもとには沢山の信者が来る。

発狂してる者も居る。


最近、私も壊れて来ていると思う。

両親の葛藤はある。

恨みもある。

けれども、ハンネスと相対した時にあいつは慕われているのを感じた。

私の攻撃に仲間が庇っていた。

あいつはそんな仲間を最後に庇った事で深傷を追って撤退する羽目になっていた。


その仲間の目は私と同じ恨みの目をしていた。


どうして、こうなったんだっけ?

最近は信者の様子もおかしい人が居るのに気付いてしまった。

前までニコニコと私に親しくしていた者がなんだか変なのだ……。

纏っている雰囲気というか、危うい感じというか。

目が私を見なくなっているというか──。


そんな風に私が私自身が苦痛に……逃げ場なんてなく。

苦しい時にその一報が来た。

あのニコニコしていて人さえ殺せなさそうな人が──他の数名の信者と一緒にハンネスの部下を殺した事を。


目をくり貫いて、四肢をもいで、最後は心臓部を貫ぬいて殺したと。

信じられない──と思った。

そして、その魂は戻らないと──更に信じられないと思った。

それは両親と同じだと。

そうなるとハンネスじゃない──?


私は禁忌:運命というスキルも保持している。

どうやら禁忌スキルは強力らしい。

そして、これを授けてくれたのは妖術:呪いと同じく両親だと知っている。


けれども、両親がそれを知ったのはどこから?

私の両親は天空の城エデンに関しては疎かったはずだ。

私も知らなかった。

心が壊れてしまっていた私の守り手の方から教えて貰って知った位だ。


おかしい──心がざわざわする。

でも、運命は動いてしまっている。

この禁忌:運命は運命を司るスキルだけれども。

それは運命をねじ曲げるというスキルだが、それは戦闘の際とかに一撃死を免れたりとかその方面のスキルだ。

だから、ハンネスとも渡り合えたとも言える。


けれども、何かが……。


「大丈夫かな? 司祭よ?」

えっ──?

後ろを振り向くと司教──おじさんがニコニコと立っていた。


その置かれた手に──初めてゾワッとする。


「うん──?」

いえ、何でもないです──悟られないように言葉を返す。


私の心が更にざわつく。

信者から私は聞いていた。


あの事件の起きた日に近くにはハンネス以外にある人が居たこと。

信者がある人に会ってから人が変わったようになったと信者繋がりで聞いたこと。

この世界に落ちてから、私の両親がある人に会ってから表情が覚悟するものや何か決心したような表情になっていたこと。


私は──知ってしまった。

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