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Death37

時には馬を休ませて。

暗くなって来たら、進行を止めてアイテムボックスから簡易的な旅の泊まり道具を出す。


放り投げれば──ポンッとテントが。

ナビの方も調理器具を──。

自分は簡易結界のアイテムを周囲に展開しては馬を安全な場所で休ませる。


焚き火を起こして、2人で肩を寄せあって食事を取る。


「星が綺麗だね──」

『だね、本当に綺麗だ』

東京──あの頃では見れないであろう満天の星々が再現されている。


そうだ、元からこのゲームは美しかった。

こうやってのんびりと眺めてる余裕も無かったのかも知れない。

この目に映る景色も自分に合わせてだったり、危険を知らせて来るのに切り替わったり──最近、どんどんと急速に馴染んで来ている気もする。


「──何してるの?」

『いや、片目だけ世界を違う風に見てみてんるだ』

へぇ──と僕の肩に頭を乗せつつナビが呟く。


片目だけ世界を生死の色で眺めていたら。

満天の星々には天の川とまではいかないけれども、薄い白い色が流れている。


綺麗だな──そう思った。


「このクエストなのかな?」

『そうだと思う』

この場所で野宿するように決めたのは、果ての森の手前でイベントクエストの通知が来たからだ。


【ハジマリの祝福】

そういう風にステータス上のクエストには表示されている。

一度きりのクエストで参加人数はパーティー単位でと来てる。


まだ未発見のクエストかな──。

ハジマリの階層は世界規模で広いけれども、果てはある。

日本エリアでの果てはここなのだろう。

普通なら海とかあるが場所によってはそこから先が無かったりする。


ここはそんな場所の一端だ。

隣のナビへと今日はもう休もうと伝えて、2人でその後はお湯を生成しては身体を清めて、着替えては簡易テントで身体を寄せあって眠りにつく。


さて、何があるのかな?

数値の変化は微細だ。

少しだけワクワクした心を持ちつつも意識は落ちていくのだった。

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