Death35
「シエルー! 今日はどこ行くー?」
『うーん、そろそろハジマリのエリアの気になるところ行こうかと──』
えっ? 平気なの? 正気?
って、顔がナビに浮かぶ。
うん、至ってショウキですよ。
いや、行きたいか行きたくないかと言われたら──心情的には行きたくない。
けれども行動指針考えながら死の色──いや、生死の色を見ているとハジマリのある特定の場所が良さそうなんだな。
とりあえず、ナビの場合も含めて見てみても同じ結果になるのを伝えると微妙な顔をしつつもナビは頷く。
いや、分かる説明してる自分も微妙な表情をしていると思う。
「りょーかい! とりあえずご飯、朝食食べた後で良いよね?」
『だね』
生活として利用してる宿屋の併設されている食堂で朝食を食べに行く。
あれから半年経った。
イベントマップもあったり、美味しいクエストもあった。
そして、強い装備がハジマリの層へ提供があったのか?
フレンド繋がりか?
半年経って少しずつ階層攻略者が増えてきている。
ブランシェとクローフィに関しては未だに睨みあいの闘争中だった。
シルティ内のマッピングもほぼほぼ見きれて来ているが、外に広がるほどにマッピングされていない箇所は散見されており、ダンジョン準備エリアが見つかってからはそれ以上遠くは誰もマッピング探索に行くこともしていないようだった。
──ここだった。
誰も行っていない場所を僕の目は行くように訴えかけている気がする。
目に意識があるんじゃないか? という位、こいつを認め始めて受け入れてから見える感覚や、第六感みたいなセンスが際立って来ているようにも感じている。
とりあえず、一番最初に訪れた方が良さそうなのはハジマリの階層の誰も行かなさそうな場所だった。
旅の支度はアイテムボックスに用意は入念にしている。
後は旅立つのみだった。
「ご馳走さま!」
『ごちそうさま』
「よし! 行こっか!」
『あぁ』
「方向とか私には分からないから宜しくね?」
うん──と頷く。
そして、僕とナビは半年経ってから久しぶりにハジマリ──地上層へワープする。
まずは数値5の名もない果ての村からだ。




