Death30
【ブランシェ】
おい──!
どうなっている?
ヒィ!!
と、男に声を掛けられた部下は震えている。
ガンっ!
っと、椅子が蹴られる。
その椅子はNPCの子供に当たって、子供は吹き飛ばされている。
けれども、この程度で規制対象にならないのは把握済みだ。
男にとっては演出にしか過ぎない。
ある人は彼を完璧主義者ともいう。
ある人は彼を冷血無比ともいう。
ある人は彼を狂人の中の狂人ともいう。
ブランシェのマスター──ハンネス。
残虐非道──極悪非道。
今やそのギルドの名声は東京エリアには轟いている巨大ギルドのマスターだ。
使えないやつだ。
いや、使いきれない俺のミスでもあるか?
「おい──こっちに来い」
は、はい──と男は震えながらハンネスに近寄る。
「褒美だ──」
えっ──? っと、男が反応すると同じく男の片耳が千切られる。
あぁぁぁぁぁあ!!!!
男の叫びが響き渡る。
「お前ら? いいな? ちゃんと聞こえない耳は俺が褒美をあげよう。聞き分けの無いやつは恐怖で統治しろ。いいか? 人は恐怖こそ大人しく従う。逆らうやつが居たらボーナスだ──その時は見せしめに使え、いいな?」
準備エリアの料理屋は今はハンネスの周囲の人間は
震えながら頷く者。
歓喜にうち震えている者。
無表情だが背中に汗を流している者。
それらの反応も人も様々だった。
「うるさいな? 躾られなかった? 偉い人が話してる時は静かにと教わらなかったか? ──あぁ、躾きれてなかったか」
ぁぁぁぁぁ!!
やめ──やめてくだ─ぁっ……
「俺って優しいな? そう思うだろ?」
脳天にひと突きされて男は粒子になって消えていく。
男の言葉には皆機械のように首を降っているのだった。
ハンネス──彼は暴徒化の前には気付いて居た。
人を殺しても経験値やスキル、熟練度を得られる事に。
そして、更に奪える事に。
暴徒化を計画的に引き起こしたのは誰か?
暴徒化の際に大量に効率良く人殺しをしたのは誰か?
巨大ギルドを反抗者無く統治できる圧倒的なステータス、スキル、熟練度を得られたのは何故か?
気付いてる者は居るかも知れないが、口を開くことは無いだろう。
そして、ハンネスの当面の目標は決まっている。
「気に食わないな──羽虫が」
俺の前をブンブン飛び回ってる羽虫は殺さないとなぁ?
明日、会いに行こう。
あぁ、最高に楽しみだ!




