Death3
「えぇ──本日の授業はこれで終わります」
授業が終える。
僕の視界には皆の頭上の上に数字が見えている。
母と父に最初に子供心に話した頃は怖がられた。
得意顔で知り合いのおじさんの数字が100に近いことを教えて──お亡くなりになった時、それが決定打になったのか両親との関係は決裂している。
両親は必要最低限の生活は支援してくれているが、生まれてからの幼なじみのアカリの近くのアパートで両親とは別居して高校生の身ながら生きているようになってしまっている。
怖かったのだろう。
腫れ物のようにしつつ、高校生の機会には僕へとそっとアパートの生活の案内をそれはご丁寧にされた。
一部、親族で未だに僕の事を知っている人は僕を──死神と言っている。
「トオル──! 帰ろっ!」
そんな物思いに耽っていると、教室の廊下から扉から覗き込んだアカリが居た。
アカリは小さい頃に僕の死神の目を知っても──一緒に普通に居てくれる唯一の人だ。
控え目にいって可愛いし、僕には勿体無いと思ってる。
けれども、何故だろう。
小さい頃にアカリが車に轢かれそうになっているのが数字が一気に進行方向に向けてはね上がっているのが見えて抱き止めて助けた際だったろうか。
アカリは僕への対応がもっとこう──。
「トオル?」
『あぁ──、ごめん帰ろう』
昨日の敗北が思いの外効いてるのかもな。
まったく──情けない。
とりあえず、安心させるようにアカリへと笑いかけようとしたら不思議な事が起き始めた。