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Death29

「集まってくれてありがとう──」

「分かってたよ、そんな時期だとパーティーで話し合ってた」

「俺の方のギルドメンバーもだ」

ガイウスの呼び掛けに皆が各々答えている。

集まっているのは各種パーティーリーダーやギルドマスターだったりしている。

自分みたいに2人で参加するメンバーは珍しい位だ。


「あいつらがすぐそこまでやって来てるんだよね?」

「あ、姉御は俺が守るっす!」

珍しい組み合わせはここだ。

ギルドマスターの女性に、サブマスの男性の2人組の参加だ。


「あぁ、事態は深刻だ──」

思ったよりも想定より行動が早い。


そう前置きしてガイウスや、皆が情報をまとめる。

そう、ブランシェは強行突破を仕掛け始めていた。

内容は狂っていると言っても過言では無いが──レイドパーティー制限ギリギリまで揃えて捨て身の猛攻をさせるというやつだ。

前線は脅されたり、何かしら弱みをつけられた者や──単純な快楽主義者や戦闘狂という目白押しだ。


嬉しくない目白押しだ──と、誰かが言ったが激しく同意だ。


だが、それが功を成しているのか徐々にそれでクリア目前が見えてるとの事だった。


「シエル──どうみる?」

『僕ですか?』

「意見を聞きたい」

ガイウスさんが自分を指定してくる。


とりあえず、レイドパーティー制限ギリギリなのはここを押さえるためだろう事。

この目には少しずつ、この第5層休息エリアの死の数字が上昇してきている背景から──。

感覚として誤魔化して、近日にはクリアしてくるだろうという見通し。

そして、かち合った際にはお互いに衝突するのは必須だろうと話しておく。


あっ──言っているそばから数値が上がる。

今は20だ。

何もない時は2~5だったのを思うと、異常だと分かる。


「あいつらは明日──仕掛けるらしいぞ?」

「あぁ、戦闘狂たちはペラペラ掲示板で話してるからな」

掲示板もブランシェ関連は閲覧注意だった。

削除人が居ないから、グロテスクなものやらアダルトなものまで散々見せつけるように上げていたりしてたからだ。


けれども──今みたいに何かと注意喚起にも使えたりするから何とも言えない気持ちにもなる。


「あたいはとりあえず、明日には挑みたいね」

「姉御! 着いてきます!」

「当たり前だよ──!」

2人の言葉は皆が思ってた事なのか周りからも同様の意見が出る。


「明日、第10層へ挑もうと思う。皆それで良いか?」

「「あぁ!」」

「「やってやるぜ!」」

「「────」」

皆、反応は様々だが。

それぞれ皆動き始めているのは共通していた。


「シエル? あたし達も行こう?」

『うん、行こう』

ナビと一緒に集会所変わりとして使っていたギルドの食事スペースから立ち去る際にガイウスと視線が合う──向こうが手を挙げたので、こちらも同じく送り返す。


明日──か。

視界に映る数字は35になっている。

タイムリミット──いや、しっかりと準備は皆終えている。

冒険の時間が来た。

それだけの事なんだ。


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