Death23
横から来てるよ!
上だ!
支援を頼む!
スイッチ──!!
皆、れっきとしたプレイヤーであり熟練者でもある。
いや、もうこの世界ではプレイヤーではない。
もう──命ある人だ。
ゲームの世界だけれどもゲームじゃないんだ。
けれども、追い詰められてる僕はもしかしたら少し笑っているのかも知れない。
心が高揚してるのが自分でも分かるのだから。
勝つ──!!
『ナビ! 後ろを頼む!』
「あたしは後ろね?! 分かった!」
後ろをナビに任せてお互いに正面の敵を切り崩してはトドメを刺す。
──あっ! 危ない!
斬られそうになる所を、横から突っ込んで斬りかかっているゴブリンの首をはねる。
「あ、ありがとう──!」
コクン──と頷いて、自分を追いかけて来ていたナビと合流してはまたお互いに背中を任せて切り崩していく。
「ぐぁ──!」
「下がれ! 後ろで回復をするんだ!」
ガイウスさんが適宜指示を出している。
良い、リーダーだ。
自分から見ても適宜対応を取れている。
少し前に怪我した人が回復薬と、スキルポイントで白魔法を取ったのだろうか?
ヒールを掛けては癒して前線に復帰している。
「後少しだ!!」
ガイウスさんの言葉を聞いて、皆気を引き締める。
押し寄せるような最初の流れに比べて、今はだいぶ攻撃頻度が緩やかになってきていた。
「ゴギャ──!」
『これで──終わりだ!』
ゴブリンの剣筋を数値から見切り避け、一太刀浴びせる。
バタッと倒れたゴブリンは粒子となって消えていく。
【congratulation!】
視界にそんなポップが浮かんでいる。
【Last Attack Bonus!】
の表示が次に浮かんで来る。
スキルポイントが大量に舞い込んで来ている。
以前は何かしらの景品だったりしたが……。
スキルポイントか、これはこれで有り難い。
そして、空間は何事も無かったように明るく照らし出されていく。
──ギギギ……。
そして、下層へ進むための階段の大扉が自然と開いて行くのだった。




