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Death21

集団の攻略とはなんて──良いものか。

サクサクとゴブリンを蹴散らして行く。

レベリングは皆、安全な所まで行っているはずだ。

後はタイミングだけだったのだ。

覚悟を持って僕たちは進んでいく──。


あっ……数値が!


『ガイウスさん! 左です!!』

「──! ありがとう!」

何も無ければ不意を突く一撃だ。

ゴブリンの攻撃を僕の声で気付いたガイウスさんは剣で受けきり、そのまま流れるように反撃してゴブリンの首を落とす。


「すごいね──良く分かったものだ」

『──いえ、良かったです』

「まるで、あの有名なシエルみたいな指示を連想しちゃったよ」

あはは──と笑って誤魔化す。

シエル──という名前は名付ける時に自分だけだと思ったが。


いつの間にか神が人間には多様な名前があるのに気付いたのか、サイレント修正というのだろうか?

同じ名前にしても良いことになっていた。

そして、シエルの名前は結構使われていたりしているのだ。


理由──?

ガイウスさんの言うとおりだ。

シエルは的確な指示と最善手を導き出すって言うことで、少しだけ有名だったのだ。

それを言うなら、ナビも多い。

けれども、名前が特殊というかあれだから──人気は薄いが舞姫の異名を取ってた彼女の前衛としても能力は惚れ惚れしてる人も多かった。


でも、僕の場合は的確な指示も最善手も計算してではない。

判断は確かにしていたが──今も目を通して見える数値化した世界の恩恵が大きい。

ナビはそれも能力や才能──いや、奇跡と言っていたけれども。

以前の僕はこの目を嫌っていたけれども、今では感謝の気持ちに傾いている。

それに応えるようにか──最近の目の調子が、どこが? と言われると説明がつかないけれども、調子が良いと感じるのだ。


「よし、ここで! 疑似休息エリアを作る! 各先ほどの順番通りに警戒を頼む! 準備終え次第、4層ボスへ挑む!」


気付いたら、僕たちはそこまで来ていたらしい。

ガイウスさんの声を聞いて、皆それぞれ動き始める。

ナビと自分もボス戦へ向けて、最後の準備を始めるのだった。

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