Death207
ブン──!
ブン──!
巨大なゴーレムの動きはシンプルだ。
うん、巨大な腕を用いて拘束に物理攻撃を繰り出して来るのみ。
いや、言葉にすると単純だが攻略法を持たないのなら話しは違うだろう。
道中までの子ゴーレムと名付ければ良いか。
親ゴーレムと同じで物理無効の魔法無効なのだ。
単純に倒せないでここまで来たとしても詰むのが当たり前だろう。
まぁ、普通ならばだが。
僕はちょっと普通からは外れてる。
『ハッ──!!』
ゴーレムの拘束の打撃を見切っては避け様にハジマリの武器を振り抜く。
スパッと死の線に沿って振られた刃は物理無効のはずのゴーレムの腕を切り飛ばす。
そのまま、逆の手、足……といき、最期に真ん中の目玉部分の死の核を貫くと機能停止する。
『ふぅ──……』
1つ息を吐いては周囲の安全を確認しては皆を手招きして呼び集める。
「やっぱりシエルは凄いな」
「なんで、シエルの攻撃は通るんだ? やっぱり、その能力なのか?」
シュンとバルの言葉に少しだけ笑いながら応えていると──。
「やはり、その能力は──」
バッと声のした方の先を見ると、拘束されし存在が居て……その存在が話し掛けて来ていた。
『あなたは……』
「そうか、そうか……適応者が現れたか──そうなるとここまで導いたのは……我に連なる者か?」
自分が問い掛けている中だったが、その存在は考え込むように一人言を述べていた。
「あぁ……すまないな。ずっと、我は1人だったからな。失念していたお主の質問に応えねばならないだろう」
そして、一通り一人言を言った後に不意に気付いたかのようにその存在はこちらに改めて語りかけて来ていた。
「そうだな。我は……お主のその目の元所持者の神──名はタナトス、死を司る神である」
そう、そう言って目の前の存在──タナトス、死を司る神は自身の名を告げるのだった。




