Death206
「何──これ……」
「リン、近付き過ぎないで──」
「これは──」
リンとマリ、ムシュタルは驚きと戸惑いで入り口で止まったが正解かも知れない。
バルとシュンに限ってはしかめっ面になっており、その心情までは読み取れなかった。
けれども、しかめっ面という事は良い気分では無いのは確かだった。
それもそうだろう──。
「拘束されているの……?」
「あそこに居るのはゴーレム──?」
ナビとレイの言う通りの光景だ。
巨大な存在──が幾重にも鎖で拘束されている。
その前にはそれを護るように門番のごとき、先程とは比べ物にならない巨大なゴーレムが居た。
ちょっと危険だな……。
多分、拘束されているであろう存在が僕の目的だろう。
ただ、その存在は目が無いためにこちらを察知しているのかは分からない。
それにあのゴーレム……。
単純に死の気配が濃い。
僕だけで行かないと──最悪の事態に陥るかも知れない。
『少しだけ待っていて──片付けてくる』
それだけ言い残して前に出る。
エンシェントドラゴンの時みたいに戸惑いや止める言葉は無かった。
まぁ、僕の正体が判明して納得している部分も大きいのだろう。
ただ、ナビとレイは気をつけて──と小さな声だけれども呟いていたのが聞こえたので、片手を上げて応えておく。
そのまま、ゆっくりと歩きだしてテリトリーに入ったのだろう。
巨体なゴーレムの1つ目に光が灯っては動き始める……。
そして、例の拘束されている存在からうっすらとだが視られているような気配も感じる。
さて、やりますか──。
起動しては即座に動き始めたゴーレムが襲い掛かってくるのはすぐだった。




