Death201
世界は静寂に包まれていた。
地に着地した音がやけに周囲に響いては、自分のハジマリの武器を振ってはアイテムボックスに戻すまでの些細な音が周囲に響いている。
「ク、クリアした……のか?」
誰かが膝を突いている誰かが声を声を漏らしていた。
その安堵感と不思議な脱力感が周囲を支配するのに、そう時間は必要ではなかった。
「し、シエル──!」
「シエル……!」
ナビとレイがいち早く思考が回復したのか、最初はぎこちない動きから、自分へと駆け出して来てくれていた。
それに釣られてかシュンとバル、ムシュタルにマリとリンも駆けつけてくる。
「おい、シエル……あれはなんだよ?」
「それにシエル……なんだか雰囲気が変わってないか?」
シュンとバルが近寄りつつ、声を掛けて来てくれる。
そして、やけに時間が掛かった後に──。
【congratulations!】
その言葉が表示される。
更に、遅れて──。
【world clear!】
【──world clear!となります──】
【──world clear!のお知らせ──】
【──世界の救済が確保されました──】
全世界へのアナウンスが何度も繰り返し流れてくる──。
「おおおお──!!」
不意に声がした方を見てみると、一際豪華絢爛な大扉が出現していた。
【どうぞ、clearした者は通ってください】
そう、アナウンスが流れてくる。
それに従って攻略組メンバーは大扉を潜っていくが……。
「どうしたの?」
「シエル……?」
僕は違う方を見ていた。
いや、正確には僕にしか見えないであろう方を。
噴火口の唯一の見える地表面──そこに堅牢な扉が出現していたのだった。




