Death195
ブワッ──と死の気配が充満していく。
『陣形を整えて──!!』
「陣形だ──!」
「俺たちは先行するぞ──!」
シュンとバルは叫びながら、一気に先陣を切っていく。
ケルベロスの1頭は即座に対応してか、シュンとバルへと地獄の焔を浴びせるが、バルが鎌で切り開いてはシュンが前へ進み出て鎌を一振させる。
「チッ──!」
だが、他の2頭が即座にカバーに入りシュンの一振を弾き返す。
「早く整えなさい──!」
「私たちが時間を……」
「僕達が稼ぐしかないよね!!」
アブソリュート……ゼロ──!!
超電磁界──!!
ムシュタルが陣形を即座に整えてる中で、その遅れをマリとリンが稼ごうと2人の大技を叩き込む。
──が、1頭がマリの氷魔法を相殺するように地獄の焔を。
もう2頭がマリの雷魔法を打ち消すように魔力阻害を込めた遠吠えを放つと2人の魔法は打ち砕かれていく。
「嘘でしょ──?!」
「ちょっと……それってアリ?!」
2人の批判的な声が後ろから直ぐ届いてくるが、まぁ……そう言いたくなるのは分かる。
そんな自分は横にはナビが、後ろにレイが居て一気に戦場を駆け抜けていた。
3頭にこちらが気付かれないように姿勢を低くして、レイからはこちらの姿が気付かれにくいようにうっすらとケルベロスへと呪いの応用でその空間の認識が甘くなるようにして貰いながら──。
「はっ! やるじゃねぇか──!!」
「お前ら──! 俺たちに攻撃を合わせろ!」
前衛のメンバーに指示を出しつつ、シュンとバルはマリとリンの攻撃によって仕切られた戦闘に再び挑んでいた。
「グルゥゥゥ──!!」
「はっ! ワンちゃんは眠ってな!」
「図体だけがデカイだけだ──!!」
進み出ては駆け出して来たシュンとバルへと1頭は噛み付いて来るが、それをシュンとバルは鎌を振っては受け止める。
──そう、彼らを持ってしても両断とはいかない位にその皮膚は頑丈で且つ、タフネスだということがそれだけで伝わってきていた。
「ガァァァ──!!」
2人に向けて、残りの2頭が噛み付きに来るが、それを攻略組の前衛メンバーが躍り出ては多人数で受け止める。
ぐぁぁ──!!
お、重い──!!
前衛メンバーの声が響くなかで──。
「瞬間的にバフの支援を──!」
「「はいっ!」」
ムシュタルの号令で後衛陣から中衛陣へと魔法を主にするメンバー達への効果底上げや威力アップの支援が掛けられていく。
「リン! もう一度行くわよ──!!」
「そうだね! 僕も少しだけ納得いかないし……ね!」
リンとマリが中衛陣の中での前に立っては宣言する。
「あなた達! 集中していくわよ!」
「僕達に続けて──! 一気に叩き込むよ!」
中衛のメンバーが詠唱を始めては空間内の魔力が震えていく。
ケルベロスも気付いたのだろう。
低く唸り声をあげてはいるが、前衛メンバー達によって押さえ込まれていて身動きが縫い止められている。
「いくわ──!!」
「いくよ──!」
アブソリュート……ゼロ──!!
超電磁界──!!
「お前ら──!!」
「離れるぞ──!!」
瞬時にシュンとバルが離脱の命令をして前衛メンバーは後退と同時に打てる者はスキルを退きつつ放つ。
そして、空間を歪めてるかと間違えそうな程の質量の魔法がケルベロスに向かって行使されるのだった。




