Death192
『ん……』
「シエル──!」
視界が開けると空が見えていた。
下を見ると、下も空が──。
『そっか、47階層か……』
「大丈夫……?」
先の声はナビか、今はレイがこちらを見やって来ていた。
『あぁ、2人とも大丈夫……。どのくらい気を失ってた?』
「20分くらいだよ」
「シエル? 流石に無茶が過ぎるって、俺でもビビったぞ?」
起き上がった自分に近付いて来ていたシュンとバルが教えてくれる。
『……そ、そっか──なら、次へ早く行かないとな……』
立ち上がりながら言うと驚いた表情でこちらを皆が見ていた。
けれども、急がないといけない理由が自分にはあった。
ゲームマスターの意向ではきっと、ここは攻略不可のはずだった。
それをクリアされた、要は何かしらを疑うはずかも知れない。
そして、気付かれるか。
または気付かれないとしても何かしらの対処をされるはずだ。
そうしたら、攻略は永遠では無いだろうが不可能になるはずだろう。
「そんなに急がねばならない理由があるのですか?」
驚いた表情で皆が見てくるなか、冷静に聞こうとムシュタルが進み出てきて説明を求めて来てくれていた。
『理由──そうだね。この戦いが理由でもある。多分今じゃないともっと複雑な対策が……いや、仕掛けがされるかも知れない。前も話した通りに今じゃないといけないと思う。そして、全体の士気もそうだ』
全体の士気──そこで、皆も納得した表情になる。
先のセラフィムの登場の際に瓦解しそうになった攻略メンバーだが、突破出来たのと、死者が出なかった事での自信に繋がっていた。
次が直ぐに来るなら、動けるはずだった。
「わかった、シエルがそんなに強く希望するなら僕は何も言わないよ」
「そうですね、私も次はもっと活躍したいですし」
リンとマリが同意してくれた事で、次に進むのが確定された。
そして、僕の目覚め──多分、ラストアタック者を待っていたのか。
はたまた、時間稼ぎだったのか……大扉が出現しては開かれて階下の階段が現れるのだった。




