Death190
「後ろにあの攻撃を通すわけには──」
ハウリングムーン──!!
ダブルマジック──!
ヘヴンレイ──!!
ムシュタルは即座にハウリングムーン──自身を分身状態を生み出してはヘヴンレイ……光属性の攻撃をセラフィムの攻撃に当てては相殺していく。
けれども、長くは持ちませんね──。
回復薬も多くは持ってきているが、いつかは底はある。
冷静に対処しながらもムシュタルは懸命に後ろの攻略組のメンバーを守る意味も込めて、無数に放たれて来る攻撃を選別しては相殺していく。
「まったくムシュタル……カッコいいところ魅せちゃって」
「私達も負けてられませんね」
そんなムシュタルが防いでくれてるからこそ、詠唱の余裕が生まれる。
リンとマリはサポートを頼まれたシュンとバルを見やる。
うん、あの2人は大丈夫──。
リンとマリは2人の様子を見て判断する。
シュンとバルは驚異的だが、無数に放たれて来る攻撃を捌いてはどんどんセラフィムへと駆けていた。
なら、私達──。
そう、僕達がすることは──!
自分達の十八番と言われてるけれども、最も信頼の置ける魔法──。
アブソリュート……ゼロ──!!
超電磁界──!!
マリの絶対零度の攻撃。
リンの究極の雷魔法、電磁の世界がセラフィムへと繰り出されるはず。
「ウギギギギギ────」
低い唸り声が世界を包み込む。
セラフィムも危険を察知したのか、魔力の発動に合わせては攻撃の手を止めては翼で身体全体を覆い隠しては防御体勢に入る。
「それを待っていたぜ──!!」
「あぁ──! 地上へ落ちろ──!」
その一瞬を見逃す2人じゃない。
一気に更に加速して2人は空へと飛んで行く。
そして──。
次元断──!!
大切断──!!
2人の鎌の大技が大きくセラフィムの翼を抉っては決まる。
「ギァァァァァ────!!!!」
セラフィムの絶叫が木霊する。
だが、まだ翼は残っているようで、それを用いて羽ばたこうとする。
「させません──!! シエル! ナビ──行って!」
レイの声と同時にセラフィムに向けての道──血の道が空へと向かって通される。
『ありがとう──』
「シエル──あたしが先に行く──!」
そう言って少し先を駆けていたナビが速度を上げてセラフィムへと向かっては飛ぶ。
ファイナルレター──!!
片手剣の大技スキルだが、ナビの類いまれなるセンスで両刀で一気に発動させては二刀を叩き込む。
「────!!!!」
声にならないセラフィムの絶叫が響くなかで、最後に自分が飛び立ってはセラフィムへと向かう。
残るは翼は1つ──!
セラフィムの焦った表情が見える。
だが、関係ない──。
『カタストロフィ────!!』
自分の持てる大技をハジマリの武器を鎌状に変化させては放つ。
「──────!!!!」
セラフィムの声にならない絶叫と同時にセラフィムは地上へと支える為の翼が断たれた為に落ちていく。
そして、自分もその落下と同じく地表へと降りるのだった。




