Death187
「これは──シエル!」
『あぁ! 皆、陣形を整えて──!!』
ナビの声と同時に即座に判断する。
今までは皆がバラけてしまっていたが、コンセプトを変えたらしい。
階下への階段まで道が1本になっており、モンスター……いや、この場合は天使が隊列を組んではひしめき合っていた。
即座に自分達も陣形を整えては天使がこちらに向かってくる前には迎撃体制に入る。
「何よ──これ!」
「全く、僕たちの知る天空の城エデンとはまた違うよね──!!」
マリとリンの声が聞こえて来るが合わせて魔法の発動も感じる。
ブリザード──!!
サンダースパーク──!!
2人の魔法が突撃してくる天使達に殺到する。
遅れて追撃とばかりに後陣の魔法も飛来しては爆裂していく。
「気を抜くな──!!」
中衛を守るムシュタルの号令が響き渡る。
プロテクション──!
ダブルマジック──!
ゴッドブレス──!!
ムシュタルの連続魔法だ。
周囲の防御力とステータスを支援してくれる。
そして、ムシュタルの指摘は正しい。
こちらに黒い線が幾重にも広がっていく。
それは死の線だ。
『なら、相殺するしか──』
一騎当千──極!!
ハジマリの武器を鎌状にしては一気に溜めを解き放って連撃を放っていく。
それは死の線をなぞるように消滅させていく。
高速で振り終わると同時に相殺しあったかのような爆音がはぜる。
た、助かった──のか?
誰かがそのように言葉を漏らしているのがやけに綺麗に聞こえる。
爆音後の静寂だからというのもあったのだろう。
「ったく──ここまで来てる連中なのに」
「警戒心ユルすぎ──!」
そんな中、颯爽とシュンとバルが前衛に飛び出しては相殺しあった爆音と魔力波が晴れて視界がクリアになっていく中を駆けていく──目の前には既に向こう側も動き出して居たのだろう、こちら側へと再度殺到してくる天使の群れが居た。
「行くぞ、シュン──」
「分かってるって、バル──」
次元断──!!
大切断──!!
2人の大技が真っ直ぐにひしめき合ってはこちらへと向かってくる天使達を両断していく。
『今だ──突き進め!!』
一気に生への気配が増していく、今しかない──!
自分は一気に号令を掛けては駆け出していく。
「──!!」
一気に動き出した自分達に即座に対応しようと動いたのか、まだ体勢の整えってない中で放ってくる天使達の攻撃は拙かった。
「させないよ!」
「させません──!!」
ナビが両刀を振るわせて、レイが血の槍を形成しては飛ばして天使達の攻撃魔法を撃墜していく。
『通して貰うよ──!』
自分もハジマリの武器を両刀にしては目の前に立ち塞がる天使達を捌いては突き進んでいく。
瓦解した群れを突破するのは最初の勢いを殺されなければ容易いものだった。
自分の感覚と直感──そして、この生死の力を持って最大限のパフォーマンスを保ちつつ、僕たち攻略組は46階層……天使達の通り道をまかり通るのだった。




