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Death18

それからはダンジョン攻略に進み出た。

目指すは5階層だ。

10階層毎に各ダンジョンのテーマに沿ったボスが。


ボスを討伐するとその階層は解放されるという仕様だ。

間の5階層は休息エリアとして層自体が軽い街になっている。


全世界のチャンネルでも、各国がそれぞれのダンジョンに挑んでいるのは分かっていた。

神の恩恵か──言語が自動変換されているのか、お互いに不都合が無く理解出来るというのにも驚いたものだった。

あの時のレイドバトルの際は全世界のプレイヤーが集まったが意志疎通が困難なのもあり、国単位でパーティーを組んで討伐に当たっていたけれども、ここではそう言うことが発生しないだろう。


──っと。

目の前の数字が大きくなる。

それを躱すように身体を横にずらすと、ずらした所をそのままゴブリンの剣が通りすぎる。


剣を避けながら最高数値の部分をなぞりつつ剣を振るうとゴブリンは絶命したのか──粒子となって消えていく。


「シエル──? 余所見は危ないよ!」

『大丈夫──いや、気を付ける! ありがとう! ナビの方も気をつけて!』

「あたしは大丈夫!」

そう言いながら2本の短剣を上手く操って、ナビは目の前の敵を倒していた。


双剣のスキルが欲しいらしく熟練度を溜めているらしかった。

スキルポイントに関しては僕と同じ考えで万が一に備えてなるべく貯めるようにするみたいだった。


「ふぅ──本当に大丈夫?」

『ごめんごめん──』

本当に心配な顔でナビは言ってくるので、素直に謝る。


ダンジョンのテーマは【初心者】だろう。

初心者向けのダンジョン構成って所だろうか。

出てくる敵は今のところはゴブリンだった。


だけれども、ゴブリンといってもなめたら行けない。

何名も返り討ちにあっていたりやられているのだ。

そして、準備エリアの協会で回復している人を何名も見ている。

先日1人だけ──やられ過ぎて焦ったのか、無理をして倒そうとして不意を突かれて死んでしまった。

そして、不幸なことに焦った原因は命の総量がギリギリだったのだろう。

協会で起きたそいつは何人か見ている前で粒子となって消えていったのだった。


「今日はここまでにしよう?」

『そうだね──戻ろう』

深くまで来ていたようだ。

戻ったら夜だろう。

攻略組の努力の甲斐があってか進捗は4階層のボス部屋の所までマッピングは済んでいた。

後はいつ攻略に行くかだ。

多分、その時は秒読みになのだろうと僕は予感を抱いていた。

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