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Death153
「ここ──?」
『だと思うけれども──?』
「何もない──です?」
ナビと自分──それにレイも首を傾げる。
目の前には何もない空間──。
いや、性格にはデータが存在しない?
エンド部分が存在していた。
良く言えば──ぶつ切りに景色が切られていて真っ黒になっているのだ。
『いや──けれども、確かに……ここかな?』
目を凝らして見ていくと、白い生の気配が纏まって……纏まって行っては1点に集中していく。
その1点を手のひらでそっと触れると──。
【Abxfxsh──インフェルノの祝xdfg……】
『文字化け?』
「「シエル──?」」
いや、でも答えは決まっている。
試練を始めますか?
はい←
いいえ
自分は──はいを選択する。
【試……xdfeg──招待されました】
【cdgfe──の下へ転送されます】
「「シエ──」」
『──!』
目の前が転送される現象が始まる。
ナビとレイが自分を呼ぼうとしていたが、自分も同じく転送され始める。
せめてとお互いに咄嗟に手を繋いで転送が開始されたのだった。