表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

151/159

Death151

「早く、ちゃんと気持ち伝えればいいのに──」

『え?』

「なんでもな──い!」

「シエルは鈍いと思います」

その光景を途中から起きては聞いていたのか、両腕からナビとレイのため息と共に声が返ってきていた。


「──それで、シエル? 次はどうするの? あたしは攻略に出るのも構わないけれども?」

その後、手早く休息エリアの宿へと戻って支度をするなかでナビが声を掛けてきていた。


『そうだね──』

「シエル……前の行ってた場所──?」

自分の脳内のイメージを切り取ったかのようにレイが着替えながらもひょっこりと開いたタンスのスペースで身体を隠しながら顔を出しつつ自分へと確認の声を掛けてくる。


『うん、ルーティンになりつつあるけれども行こうと思う──ちょうど良い具合に見えるんだ』

少しだけ目を凝らすような仕草になってしまうが、頭上にあるインフェルノエリアの加護が受けれそうだと思う場所を連想すると仄かな気配から正確な濃淡な生死の気配を感じるが──今は死の気配は薄く、正への気配が濃くなっているのを感じる。


「なら、支度して行かなくちゃね?」

「私も──手伝います!」

『なら、今日は準備を念入りにしよう。明日──行ってみようか?』

2人が返事をするのを小耳に挟みつつ、必要な食料とかを考える。


エデンエリアでの加護の試練は一工夫練られていたようなものだ。

インフェルノエリアも同様だと考えてもいいだろう。


そんなことを考えていたら、着替える手が止まっていたようで──気付いたら2人からまだかな? という視線がこちらへと注がれていた。

慌てて気付くのも……と思ったが、冷静を装うのもおかしいかな? と思いつつ、少しだけスピードを上げて着替えをして今日1日は3人でインフェルノエリアの加護の試練への支度へと奔走するのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ