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147/155

Death147

【congratulations!】

頭上にはその言葉が表示されている──。


動揺が歓喜へ──または安心へ繋がるように変化していくのは弛緩していく空気で伝わってきていた。


遅れて──。

【────】

【First clear!】


【──以降、再戦は不可となります──】

【──34階層のボス攻略のお知らせ──】

【──35階層へのルートが確保されました──】

全世界へのアナウンスも恒例といってはなんだが、以前と同様だった。

変化があるとしたら……。


「再戦は不可能なのか──」

誰かの呟く声を耳に拾ったが、そこだった。

やはり改装を降る程にボスへの攻略の難易度と再戦の不可能が浮き彫りになってきているのは確かなようだった。


更に遅れて──。

【最速解放者─congratulations!】

こちらも申し訳無いとばかりに、遅れて流れてくるのだった。


一先ずはクリアなのだろうか──?

ゆっくりとレイを守ってくれたリンとマリがしっかりと地に足を付けて立ち上がっては──向こう側に見える階下へ降りるための燃え盛る大扉を見ていた。


『構わないよ──』

「そ、そう──ありがとう」

「ありがとう──シエル」

2人は大扉を開くのが自分達で良いかと表情に出ていたので、開けるのを促すと安心と感謝の両方を交えた表情で言葉を伝えて来ていた。


チラッと遠くの方──バルとシュンに挟まれながらも、何とも言えない絶妙な表情をしているムシュタルが居て、彼は自分達の視線に気付いて受けると、開放を促すように手を差し向けて来てくれたのだった。


「マリ──行こう! 僕たちが開けるんだ」

「そうね、リン。 ──ありがとう」

マリの最後に消え入るような小さな感謝を受けつつ、2人は奥にある燃え盛る大扉に手を触れると、一瞬炎が揺らめきつつも鎮火していき──そして、大扉は階下の階段を奥に見せながらも開いていくのだった。

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