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142/155

Death142

「ッ──!!」

力を──!!

そう、アークデーモンが言うと周囲のグレーターデーモンからマナと生命力を吸い取るような気配を感じる。


いや、正確には──。

吸い取っていた。

自分のこの目からは生死の流れが見える──。

このアークデーモンは全てのデーモンを統べてはその生命力もマナも自身へと直結しているようだった。


撫で斬り──極!!


アークデーモンからも剣技の最高峰の技が放たれて来る──!


ギィギギギィ────!!

自分のカタストロフィとアークデーモンの撫で斬り・極が見事に拮抗していた。


『ッ──!!』

相手の死の活路が見事に拮抗している箇所で塞き止められているのが見える──。


後1歩──!


「「僕(私)達を忘れて貰ったら困るよ(わね)!!」」


全てを凍てつくせ!! 絶対零度──!!

全てを燃やし尽くしなさい!! エクスプロージョン──!!


背後からリンとマリの声が──と同時に彼女達の大技が炸裂する。


「グォォオ──!!?!」

一気に相手の撫で斬り・極が崩され──自分のカタストロフィ──が相手の一番の急所へと懐へと入り込んでいく──!


「ガァァアアア────!!」

アークデーモンの咆哮と共に何体かのグレーターデーモンがその身を捧げたのか消失する。


「へぇ──ネタは分かった」

「なら、これで──!!」

更に行けるね──!


次元断──!!

大切断──!!


追撃に自分の頭上を飛び越えながら──シュンとバルの大技が更に決まる。


「────!!!!」

声にならない声をあげてアークデーモンは一気に再びグレーターデーモンの命を喰らっては回復する。


「ク──ソ──が……」

許さぬ──許さぬぞ──。


アークデーモンが何かを指示するような素振りと同時に──。


王の威厳──。

そう唱えたような声がしたかと思うと残っているデーモン全てにバフが掛けられる。


そして──。

恐怖の眼光。

恐怖の咆哮。


一気に周囲のグレーターデーモンが魔眼を発動させる。


「くぁwせdrftgyふじこlp──」

背後から後略組の何名かが恐慌状態に陥ったり、明らかに戦況が変わったのがこの目を通さなくても分かった。


「さぁ──ここからが本番だ人間」

髪をかき上げて、立ち上がりこちらを覗いたアークデーモンの気配は先程よりも研ぎ澄まされ──異様な気配を感じさせつつ、こちらへと敵意を向けてくるのだった。

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