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130/155

Death130

「あ──!! やっと辿り着いた! 疲れたわ~!」

「ちょっと、リン? はしたないわよ?」

「いんや、マリ? あんたのそう言う猫被ってそうな方が疲れそうだよ?」

「ふんっ──何で、私があなた達と合わせて降りないといけないのか……」

「「ムシュタルうるさい──!」」

うっ──。

っと、何やらダンジョンから戻ったら広場で騒いでいる者達が居るようで人垣が出来ていて宿へ戻る最中だった僕たちは丁度そこへかち合ってしまっていた。


「シエル──? なんだか聞き慣れた名前が聞こえる気がするのだけれども……」

気のせいだよ、気のせい。

そう、そう思いたい気持ちも強くてナビになし崩し的に無かった事にしようと提案しつつレイの手も取って人垣から離れて宿へ戻ろうとしたのだが──。


「お──い! シエル! やっと見つけたぜ!」

「本当、なんで人を纏めるってこんなに疲れんだ? ちょっとシュン抜け駆けはズルいって、おい!」

人垣の声を掻き分けるように自分を呼び止めるシュンとバルの声が周囲に響き渡っていた。


そして、人垣の奥から──。


「シエル──?」

「シュン──?」

と、女性の2人の声も聞こえてくる。


あぁ──だから、嫌なんだ。

これは面倒なことになりそうだぞ、私は帰るぞ目的は果たし──って、おい! 引っ張るな!!

っと、男性の声も聞こえてくる。


「あん? この声──」

「ゲッ──」

その2人の女性の声を聞いたシュンとバルが苦い顔をしつつ、その場を離れようと動き出すのだが──それより先に人垣が割れて3人が姿を現す方が早かったのだった。

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