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110/155

Death110

『2人とも少しだけいいかな?』

どうしたの?

ん──?

ナビとレイの2人が落ち着いた所で声を掛けると2人とも同じく自分を見てくる。


『実は──』

そして、このタイミングだろうと思った自分は2人にエデンの祝福に関しての情報を話す。


多分、今回の24階層のボスのクリアも含めて充分に成長出来たと思うこと。

安全マージンも取れてるはずだから挑んでみたい旨。


2人とも自分の提案なら喜んでと同意してくれた。


「ただ、お願いがあるかな──?」

『ん?』

「一緒にもう少しだけ過ごしたいかも」

『そのくらいならお安いご用だけれども?』

言ったわね?

そう言ってナビとレイはお互いに頷いて自分を立たせて──浴室へ……。


『──って、ちょっいちょい──?!』

「お安いご用なんでしょ?」

「ダメなの?」

いやいや、ダメだろう?

ダメだよな──?


「もう少し──一緒に居たいの」

「私も今回はシエルが消えちゃうかもと怖かった」

責任──。

シエルが死なないようにって約束してた。


2人から抗議の目を受けつつ、諦めた自分は抵抗を辞める。


それを肯定に捉えた2人はにっこりと笑って自分を連れだって3人で浴室へ──。


心も身体も暖まって? いや、温まって?

僕たちは──今一度20階層のエデンへと舞い戻るのだった。

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