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Death11

やっぱり地上層はマッピングサービスされてるのか。

視界にはマップが可視化されている。


でも、ここだけだな。


ダンジョンや下層に進むと、マップを買うか共有のスキルを使うか。

自身でマッピングするしかない。


「シエル──!」

『うん、見えた!』

敵を認識するとマップ状でも認識した敵が表示される。

危険察知などのスキルがあれば──索敵範囲も広がって逆に気付けて不意を突けるのだけれども、そんなスキルは今は持ち合わせて居ない。


そっと木剣を手に出現させる。

アイテムボックスは健在だ。

容量の限度はあるけれども──ゲーム通りならレベルが上がれば総量も増えるだろう。

片手にはシールドを出しては構える。

ナビも同じだ。


「シエル! あたしは左を!」

『任せた──! 僕は右を!』

相手は豚だ。

けれども、なめたらいけない。

敵として認識している豚だ。

ゲーム初心者だと、地上層に居るのはハチとか現実世界の瓜二つやら、少し大きくなった敵が一般的だが。

揚げ足を取られたり、戦うというのに慣れていない結果、逆に食われ倒されたりしてしまう人が続出していた。


「ブヒィ!!」

自分達をエサだと思ったか、はたまた敵として見定めたのか──豚は一気に僕へと攻撃を、突進を繰り出してくる。


僕の目には豚の突進に合わせて、危険度を指し示すように数字が大きくなっている。

豚の衝撃を受け流すようにシールドを構えたら、脅威度は急速に小さくなっていく。


5の数字で豚の突進を防いで受け流す──ちょっとだけ腕に痺れ。


まぁ、5ならこのくらいだろう。

そのまま勢いを殺せない豚は受け流した際に少しだけ力を加えて揺さぶったからか倒れる。

そのまま自分は剣を──豚の一番数字が大きい100の部分、心臓の部分を最適な位置は数字が教えてくれる、そこへ目掛けて突き刺すのだった。


「ブヒィ──……」

そう最期に鳴いて豚は粒子になって消えていく。


ピコン! とポップ音がなり、豚肉が手に入ったのを知らせてくれる。

アイテム欄を確認するとしっかりと豚肉が追加されていたのだった。


ナビを見ると──スキルなんて無くても彼女の本来の能力といえば良いのだろうか綺麗な剣捌きで豚を倒しきる所だった。


向こうも嬉しそうに自分へ片手を挙げて勝利を知らせてくれるのだった。

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