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105/155

Death105

『ナビ! レイ──! 僕たちであいつを──倒す!!』


これが一番の最善手だった。

自分達の死の数値は50前後を行き来していた。

それは──状況次第では。

でも、どのみち闘わない未来は全て死の色で閉ざされていた。


やるしかない。

いつの間にか、大切な者が愛しくなっていて──失う事が怖くなってしまっていた。


それを感じ取ったのか、ナビとレイが両側からそっと手を重ねてくる。


────!


「空気の読めない天使って、天使とは言わないのよ!」

「天使の風上にも置けねぇですね!」

そんな自分達へ狙いを定めた天使達をヴァネッサ達が薙ぎ払う。


「大丈夫だよ、シエル? あたしはシエルから消えないから」

「私も──です」

『──ごめん、弱気になってた。行こう──ここを攻略するんだ!』


「Aaaaa────!!」

危険を感じ取ったのか大天使──アークエンジェルが魔法を唱え始める。


そして、自分達を狙うように天上から光の筋が──。


「させない──!」

「させません!」

ナビの雷魔法を込めた剣技とレイの血の結界が空を覆うと同時に2人の攻防と天上からの光の筋がかち当たる──!


シュィィィ──キィィィ──ン!!


それは一瞬の邂逅だったが、打ち消しあったのだろう。

そこには多少動揺した雰囲気を現したアークエンジェルとナビとレイの視線が再び邂逅していたのだった。

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