Death102
「アーク──エンジェル……」
誰かの呟きが伝搬していく──。
大天使だと──。
大きい──。
どう闘えばいいんだ──。
大天使が降臨されると同時に天上から天使──エンジェル達が舞い降りて来る──。
「綺麗──」
お、おい──バカっ!
誰かが惚けてしまったのだろう。
神々の威光に充てられて無防備になった仲間に敵は見逃すことなどはあり得ない──!!
Aaaaa──!!
大天使の声が空間を占めると同時に天上から光の筋が惚けてしまった冒険者に充てられ──。
「あっ──」
叫んでいた仲間が惚けていた仲間を突き放すと同時に突き放した冒険者へ光の筋が伸びて当てられるとゴゥ──!! と音がしたかと思うとそこには粒子が残っているだけだった。
「ぁ──あぁ!! アァアアアアア!!」
その光景を見て取り乱す惚けていたメンバーへギルドメンバーだろうかが掛けよっていた。
絶望が一気に濃くなる中で──。
「おい! いくよ!」
「あい! 姉御!!」
「あんたら! サポートは任せたよ!」
「「はいっ──!!」」
燃えな!! エクスプロージョン──!
弾けろ!! ハリケーン──!
ヴァネッサと彼女へいつも付き従うサブマスの混合魔法が炸裂す──!
「Aaaaaa──!!」
大天使が叫ぶと天使達がアークエンジェルの前に立ち並び一気にシールドを展開させていた。
バァァァア────ン!!!!
ブォオオオ────ォ!!!!
シールドと爆裂と暴風がぶち当たる!
全てが止んで視界が回復した先には何体かのエンジェルが墜落している中で無傷のアークエンジェルが姿を現すのは直ぐだった。
「ッ──!! レイド仕様だ!! 分かるものは早急に対応を──!」
ガイウスが叫ぶのは直ぐだった。
オロオロする者が居る中──。
「お前ら──! 分かったな? レイド仕様だ!!」
「ふふ、腕の魅せ所ね? ほら! 立ち回り急いで!」
「「は、はいっ──!!」」
ハンネスが声を上げるとブランシェの一同はハンネスの指示とセーレのサポートの中、早急にレイド仕様の動きと陣営へと組み替えていく。
「ハンネス達に合わせろ! 始めての者は最初は後ろでサポートを! 慣れたら前へ──!!」
ガイウスの声が響き渡るのと、エンジェル達が一気に空から降り注いで来るのは同時だった。