Death100
『ん──?』
違和感を感じたのは直ぐだった。
ボス部屋の前から濃密な死の匂いが充満しているのか溢れて来ているような気配がしたのだった。
──!
そして、注意深く目を凝らすように意識をすると幾つかの数字がブレては消えているのが分かった。
60──40──30──70──50──……。
その可能性の1つは未来を確定させられない。
そして、それは出たとこ勝負なのを突き付けて来ていた。
自分の急な雰囲気の変化はナビとレイには伝わっていたようで心配で声を掛けてきた2人にはしっかりと説明する。
お互いに頷いては準備を念入りに行い始める──。
そのまま、自分はガイウスの下へと行き、この先嫌な予感──気配がする事を伝えると。
自分の死神という名前の影響もあるのだろう。
ガイウスは深刻に捉えて、内容はボカしつつもレイドパーティーに入念に準備と回復を済ませるように伝え回ったのだった。
「シエル──ヤバイの?」
「危険──?」
『かなり──』
周りの状況が入念に準備や回復を行ってもボス部屋から溢れる死の香りは変わることは無かった。
それの意味する所は──。
『深刻な闘いになるかも知れない──』
だから、自分から離れないで来れ──そして、死ぬな。
っと、2人に伝えると自分の真剣な瞳をそのまま見返しながら2人は私たちは死なないよとお互いに約束を交わすのだった。
自分の凝らした瞳は数値以外に何かしらの脅威を感じ始めていた。