Death10
東京エリアのギルドはまだ人で溢れ変える一歩手前という所だった。
集まっているのはほとんどは元ゲームプレイヤーだろう。
集まって話してる人混みの中、余り目立たないように隅の方のNPCの受付の方へと近づく。
「登録でしょうか?」
『「はい──」』
ナビと2人で手早く登録を済ませる。
名前と後は手を触れて認証させる。
そしたら、ステータス画面にてギルド登録の欄が追加される。
そして、声を掛けられる前に急ぎ商人ギルドの方へも向かい手早く似たように登録を済ませるのだった。
「どうしてそんなに早く行動するの?」
『えっと──ごめん! 後でしっかりと説明する』
今は急ぎたかった。
自分の視界にはエリア内の数字が段々増えているのが見えているのだった。
『今日はこのままクエストに出掛けて──出来れば休息エリアで居住を得たいかも』
「理由──あるんだよね?」
頷くと──分かった! とナビは言ってくれる。
こういう素直というか、信じてくれる所は本当に嬉しくて助かっている。
ずっとそれで助けられているのだとゲーム内でもリアルでもそうだったと思い至る。
──とりあえず、クエストを受けないと。
そして、ステータス画面からギルド情報へ。
受けられるクエストを参照するとちょうど良く休息エリアへのモンスターの部位の納品があった。
これにしよう──。
ナビに話をしてみると快く頷いてくれる。
2人で早速パーティーを組んでクエストを受理する。
丁度、自分達が最後だったのか受理した時点でクエスト一覧からそのクエストの表記が無くなる。
とりあえず、急ごう。
片目には未だに少しずつエリア全体が数字が増えていっているのが見えるのだった。
僕たちはなるべく人混みを避けて、東京エリアとダンジョンの間に位置する休息エリアへと向けて歩を進めるのだった。