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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
ダンジョン事件編
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うねり④

連続更新5日目2話!

8ポイント貰えた嬉しさの更新!


串焼きを食べながら栞と今後の方針を相談する。


「どうするよ、全国の誘拐事件の諸々関係を洗ってもらっているがここで私も動こうと思う。どう動くのかと聞かれれば1つだ、ダンジョン……まだ私はダンジョンの中で新種を目撃していない。

 資料からは目撃したとしかの文言しか読み取れない。どう言う状況で、どういう地形で、どのダンジョン、どんな気候……色々な条件がある」


「つまり出現条件があるのでは?と考えているんですか?」


「当たり前だ」


串焼きを食べ終わるとクレープを手に取り食べ始める。


「突如その空間に現れると仮定して、条件を特定出来たのなら少し辛いが離れていても見つける事が出来る。

 だが普通に運搬する場合面白い事に一気に手掛かりがなくなると言っていい」


「え?新種のモンスターを運搬とかどう考えても目立つでしょう?」


全く当たり前の事実が大き過ぎて奇を考えられていないな。

おっこのクレープ美味い苺味のクリームが極上だ。露天のクオリティとは思えないな。


「あむ……うむ……うくっ……ふー、話を続けるが運搬する場合の最大メリットは何かと考えないのか?

 荒唐無稽だろうと思考を止めるな、運搬の場合まずバレない搬入方法なのではと考えろ。そして確実に魔力感知装置に反応がない方法ならば条件付けてダンジョンに新種を生み出すより簡単だし確実……あむ…………そして魔力で感知出来ないとなると私は大元を辿れない」


「え?!でも鑑識の魔法はありますよね?!!」


「アレは元々持つ知識と照らし合わせ知っているものかどうか判別する魔法だ。正式には鑑識ではないしな?決して探知魔法なんかではない。

 私にこの世に存在する人間の生態情報を持っているのならば話は別だがそんな事ははっきり言って不可能だ」


栞は何とも言えない顔をする。


私とは違いサポート系の才能ではなく完全自己完結型前衛の才能が爆発しているからあまり難しい考えは苦手なのが欠点か


義理とはいえ自慢の娘

求め過ぎるのも酷

求めないのも酷


難しい線引きだねぇ

戦闘面は私が栞レベルに能力を落とせば勝つのが怪しくなるくらいだからな

長く生きる者として少し恥ずかしい……か


「んんっ!!それで運搬の可能性なんだが大掛かりなら荷物を持つハンターをしばらくの間点検してからダンジョンに入れるように通達、そして明後日から私が直接近隣のダンジョン全てで新種の出現パターンを調査すると連絡入れてくれ」


「会話聞きながらスマホで文字打ってたんで今連絡入れましたー!」


「相変わらず化け物みたいな速さで打ちやがって」


「店長が未だにスマホを上手く使えないしたまに失くすし破損させるのが悪い。去年1年間で6台も買い替えてます」


「それに関してはうん……何も言えん。すまん、色々と便利だがまだ使いこなせなくてな」


今更だが私はスマホを使いこなせていない。

画面に広がるアプリとかいう存在が多すぎて覚えるのが面倒くさいのだ。

鑑識魔法というなの照合魔法を使えるクセして何言ってるんだと思われてもアレは苦手なのだからしょうがない!!


「あのーー……すいません」


声が掛けられる。


「あ?」


「はい?」


「ハンターの愛崎栞さんですか?」


「はぁ、そうだけど」


「ファンです!サイン書いて下さい!」


サインペンと色紙が栞の目の前に出される。

これに書いて欲しいと言う事らしいな


「……良いけどさ私は今遊びに来てるのつまり休日、分かる?」


「えっとすいません」


「私のファンを名乗るのならこう言う事は今後しないで気分の良いものではないし。

 1人で行動してる時なら許せる、だけど見て分からない??2人で遊びに来てるの」


サラサラとサインを書いてファンを名乗る一般人に手渡す。


「顔は覚えた。もう2度と貴方にはファン対応をしない、ほら回れ右して帰れ」


ややショックを受けた顔をしている。


「どうした?早く帰れ」


あたり強いな

もうちょい優しく出来ないのか?


「聞いて良いのか分からないんですけど横の方は?」


私か?


「これだけ言われて理解出来ないのかどんだけ馬鹿なの?!今この人の事は───!」


「あぁただの母親だ、これで問題は解決しただろう?早く帰れ」


「は?」


「早く帰れ私としてもあまり旅行を邪魔されるのは好まん」


「はい……」


ファンという生き物はかくも面倒くさいものか


「ちょ、ちょっと店長??何言ってるんです?!何親子だって事バラしてるですか!!」


「何だ嫌だったのか?それだとその反応は傷つくなぁ」


「嫌なもんですか!!いや、そうじゃなくて!せめて口止めするなりしてから帰して下さい!広められたらどうするんですか!」


「そ、そんなに怒る事かぁ?広めるにしても人間1人の交友関係なんぞたかが知れて───」


ここまで言った所で栞が頭を抱えている事に気付く。

流石に駄目だった事くらいは分かる。


「今はSNS等の不特定多数の人に情報を発信出来るツールがあります。数人単位ではなく基本的に何十万規模ですよ?色んな人の目に留まるんです。

 そうすれば何が起こると思いますか?情報の拡散による私の《《お母さん》》として存在が世間に認知される。そこから事件の黒幕などな目にしたら当然警戒度は爆発的に上がるでしょうね!!」


ここまで情熱的に力説されれば嫌でも流石に分かる。


やらかした、と。


スマホが苦手だからと触らないようにしていた弊害がここに来て皺寄せが来たかぁーー!!


「……広がってしまったらもう諦めて受け入れます。その代わり大手を振って外に出掛けられなくなるので出掛ける場合は魔法で何かして下さい」


「分かった」





「そう言えばバイトからバレたりしないのか?」


「ハンターの事をテレビでしか知らない人達に囲まれてるので無問題です」



ここまで読んで下さりありがとうございます!

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