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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
ダンジョン事件編
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噂④

連続更新3日目!!!

面白そうな展開思いつくから事件の内容が書いてる途中で変わったりしちゃうw


科捜研とかいう人間達がいる建物に入ると数年前からの顔馴染みが立っていた。


「ゴトーか新種のモンスターの結果が有ったのか?」


「お久しぶりです、ユースティティスさん。その話についてはここでは何ですからこちらで……」


「分かった。栞も同行する」


「よろしくね後藤さん」


「はい」


ゴトーに案内され廊下を歩きエレベーターに乗り上に上がる。そしてまた歩きこの馬鹿デカイビルの奥に行くと扉の前で止まる。

ゴトーはすぐさま扉を開けくれた。


立場を弁えているのは好感が持てるぞ?


中に入るとスーツを比較的歳を重ねた渋めの男が数人、疲れて目に隈を浮かべている幸の薄そうな女、そしてこの世に現れたモンスターを殺す事を生業としているハンターが4人椅子に座っていた。

 やはり全員見知った顔ぶれである


「……この顔ぶれだという事はどうやら思った以上に事が大きくなりそうだな?」


「言葉通り事が大きくなりそうなんだ。それより立ち話する気か?座れよ」


「相も変わらず生意気な口だよ西宮。当然椅子には座るさ」


栞と一緒に空いていた椅子に座ると背中を後ろに預ける。逆に栞は目の前の机に肘を付き西宮を睨む体勢になった。

「ちっ」と舌打ちが聞こえて来る


「時間が惜しいので誠さん説明を初めてくれますか?」


「わかりましたぁ」


物凄く眠そうに椅子から立ち上がり資料も思われる紙を大量に抱えて皆の前に立つ。

USBメモリを取り出し、用意されていたパソコンに挿し色々と操作をする。


天井から何か降りて来た。

紙?……ぽいな?

お?映像……写真?

人間は面白い事を考えるな〜


この地球に来て十数年何気に初めて見る機械に私はほんの少しだけ興奮した。


「こちらを見てください。左が人間の基本的な生態の情報、右がここにいるハンター達が持ち帰った《《新種》》のモンスターの生態情報となります。

 私の言葉を聞くだけでは理解しきれないかもしれないので今から配る資料と比較しながら聞いて頂ければと思います」


すぐさま資料が配られる。

あとの事の分もあるのか少し分厚い。


「これは……」


「まるっきり今まで見て来たどのモンスターとの生態情報とも噛み合わない??」


「誠君これは一体!」


「そう、そこが不可解なんです!一部ゴースト等の例外を除いて今までどのモンスターも必ず何かしらの生態情報がありました!!犬や猫、鰐、鳥類等々!!!必ずダンジョンが地球の生物を()()にしたとしか思えない事実の数々!

 しかし!この新種のモンスターが持つ生態情報はどの生物にも該当しないんです!たった1つの生物以外は」


私は何となくそんな気がしたから新種のモンスターの情報を欲した。

急がなければいけないと。

まだ理解の追いついていない人はいるがハンターを中心とした現場を知っている人が青褪めている。

生意気で威勢の良い西宮でその顔は驚愕に彩られていた。


「この新種のモンスターは特定の見た目を持たない不定形のモンスターでありながら……()()の生態情報を持っている」


ここでようやく栞も完全に考えがある結末に至ったようで顔を青くする。


「更に追加で言わせて貰います。昨今噂好きの学生と一般警察を賑わせている事件知ってますよね?

 学生が人気の無い場所で目撃され、それを最後に姿をくらます。細い通り道、先にあるほんの少しだけの広場、人気の無い場所のはずなのに必ずいる目撃者と目撃現場の一致。

 そして絶対噂に付随するガラの悪い人間……もうお分かりかと思います。どこかのヤクザがこの誘拐事件に関わり、人間をモンスターにする実験をしている可能性が少なからず存在します」


私を続きを紡ぐべく口を開く。


「そしてこの一連の流れから思い出されるのがダンジョンが出来ててから興されたダンジョン事件最悪の宗教集団《異神教》。

 人とモンスターを掛け合わせ人間を神に近づけようと考える馬鹿共だ。まだ確定している訳じゃないが仮に学生をガチガチに条件を絞った魔法で誘拐し、モンスターと人間を掛け合わせる実験をしていたとしよう」


地球に来て心の底から人間を見捨てたくなった事件

世界中に広がり完全撲滅は私でさえ諦めた最狂、最凶の名が相応しいクソ宗教集団

 

「異神教が裏にいると見ていい、そうしたら正直私だけでは潰し切るのは不可能だ。政府との連携だけでなく……各国との連携も必要だろうな」


他にも詐欺やらの噂にも異神教が関わっている場合にはもしかするとハンターと異神教の戦争が起こる可能性がある。




???


「ん〜〜〜?」


「ど、どうでしょうか!ここ最近の中で特別仕上がりの良い逸品です!どうが私を末席に加えて──」


「まぁ待て落ち着け馬鹿者……これを量産出来るか?」


「こいつを調整している時に量産の目処が立ったので可能でございます」


「ならばなるべく個体値の差がないように5体ほど作り街中に放ってどれだけの人間が死ぬか実験しろ。

 その結果如何で末席に加えてやる」


「あっ、有難き幸せ!!!!」


「下がれ」


「はっ!」


うるさい存在が目の前からいなくなると頬を緩める。


「あぁまた、もう一度貴方様に近付けるチャンスが巡って来ようとはっっ!!思っても!!!見なかったぁっ!!!!!」


疼きを鎮めようと自分の体を抱きしめて掻きむしるが全く収まらない!!!


「ああぁ!あと少し!あと少しで辿り着いて見せますぅクヴィーラ様ぁあ!!!」





ここまで読んで下さりありがとうございます!

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