四十三日目 ほんの少しの勇気
西谷直哉くんは何もない一日を住ごしたので、黒嶋西佳さん視点でお送り致します。
SEIKA SIDE
うぅ、どうしよう・・・
困ってそうですし、でも、いきなり行って引かれたりしないでしょうか?
話し掛ける勇気もありませんし・・・うぅ・・・
深呼吸して気持ちを落ち着かせる。
大丈夫、大丈夫。
私は決心してあの方に歩を進める。
足が鉛みたいに重たく感じる。
要らないと言われたらどうしよう・・・
近付くに連れて段々ネガティブ思考になって行く。
胸を強く叩いて気を静める。
あの方の目の前まで行って深く息を吸い込む。
・・・・・・・・・・・・・
大丈夫。
「あの・・先、生。お、持ちし、ます」
(武中)先生の反応はどうでしょうか?
怖くて顔を上げられない。
私が肩を強張らせているといつもの優しい声で・・・
「ありがとうございます。黒嶋さん。でも、重いですよ?」
私は首を何度も縦に振る。
「では、お願いします」
(武中)先生は手に持っているクラスの皆に配る紙を私に三分の一の量を手放してくれました。
「・・は、い・・」
私はその紙を腕で抱き上げる様に持ち上げる。
「黒嶋さんはきちんと勉強をしていますか?」
「あっ、は、い」
「そうですか。わからない所がありましたら先生に聞いて下さい。数学だけですけど、他は致命的ですので」
「そん、な事、無いで、す」
緊張して上手く話せないのに(武中)先生は嫌な顔一つしない。
本当に優しい先生です。
「あ、の・・・一、つ聞いて良、いで、すか?」
「はい、良いですよ?何でしょうか?」
「そ、の先、生は・・・・す・・・・・・・」
「す。何でしょうか?」
「・・・す・・・・す・・・・・・や、やっぱり良いです!すいま、せん。先に行ってます!」
私は全力で廊下を走る。
聞けない。
もし、居たとしたら・・・
絶対にいます。
あんなに優しい先生を・・・
『好きな人は居るのでしょうか?』
何て聞けない。
私は弱虫だから・・・
当分、ネタが無いのでお休みにします。
『俺のハーレム集合っ!!』
は更新致しますけど・・・
( ̄∀ ̄)
『俺の学園生活』
はネタを無理矢理作ってもギャグが書けないのでちゃんとしたネタを作れるまでお休みとなります。
すみません。
m(_ _)m
明日、更新するかも・・・
いつ更新するかわかりませんのでよろしくお願いします。
\(^ー^)/