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俺の学園生活  作者: BJ
41/45

四十一日目 歓迎日

『かんぱ~~~~~い』

俺の部屋で皆がグラスを交わす。

「竜二。おめでとう」

「おめでとうございます」

「おめでとう。竜二」

「天野くん。おめでとうございます」

「・・・・おめでとう」

「ありがとう、皆!」

俺・黒嶋さん・昇・岡崎・杞沙さん・竜二が順番に祝ったり感謝したりしている。

竜二が奈穂さんを横目で睨む。

「おい。おまえも何か言ったらどうだ?」

「・・・彼女も呼んであげないのかしら?」

どうしても奈穂さんはおめでとうを言いたくないらしい・・・

竜二の代わりに俺が答える。

「当分こういう風に集まったり出来ないだろうから、今日はいつもの僕達だけで祝おうという事でこうなったんですよ」

「・・・そう」

奈穂さんはそう言ってからもう口を開かなかった・・・

「よし!皆!」

竜二が勢いよく立ち上がる。

「・・・・・・・飲むぞぉーーーー!!!」




『おぉーーーーーー!!!!』

今日は竜二の歓迎日なので皆が乗る。




RYUZI SIDE


「今何時だ?」

携帯電話を開いて時間を確認する。

11時45分。

今日は泊まりで皆が寝ている中、一人だけ居なかった。

「・・・あいつ・・・何処に行ったんだろう?」

『あいつ』だけは名前で呼んだ事無かったっけ?

呼びたくない訳じゃないが最初があんなのだったから名前で呼ぶのが恥ずかしかっただけ・・・

今まで名前じゃなかったからもう名前で呼ぶ事は無いだろう。

「・・・・なんか最後の別れみたいじゃねぇか」

俺は頭を冷やそうと外に向かう。

直哉の家の玄関の扉を開ける・・・と、


あいつが居た。


あいつの事を考えていたから正直、話しにくい。

玄関前の階段に座りながら・・・

い〇ごオレを飲んでいた。

「プッ」

しまった!

笑ってしまった。

俺の吹き出しにあいつが振り向く。

「・・・・・よっ」

「いつから居たの?」

「ついさっき」

「・・・そう」

あいつはそう言ってまた、前を向く。

「おまえがいち〇オレなんか飲むんかよ」

意地悪っぽい言い方になったが別にそういうつもりで言った訳じゃないが、昔からそういう癖があった。

「私も飲みたい時があるわ」

「そうかよ」

「そこに居ないでこっちに来たら?」

あいつが自分の隣を手で叩く。

優しい・・・なんでだ?

何か企んでいるんじゃ・・・

罠かもしれないと思っているのに、負ける気がして急いで座る。

「「・・・・・・・・・・・・」」

何故か二人共黙ってしまった。

何か言わなければ!

何かを言わなければ!

負けてる気がする!

「えーと、あれだ!あれ・・・そういうのも結構良いかもしれないぞ」

「何が?」

「いちご〇レを飲むのも!なんかこうギャップ感が良い!可愛いというか何と言うかその・・・」

俺が慌てているとあいつが少し笑顔になる。

「彼女がいるのにそういう事言うのね。あなたは馬鹿だわ」

「なにぃ!?」

あいつは俺を無視して携帯電話を開く。

「・・・まだ、大丈夫だわ」

「何が?って言うか無視するんじゃねぇ!」

「・・・まだ、言ってなかったから・・・・・おめでとう」

「えっ?なんて?」

あいつは俺の質問に答えないで直哉の家のドアノブに手を掛ける。

「じゃあ、お休み」

そう言って家の中に入って行った・・・

「人の質問に答えろーー!!」





天野竜二くんと秋葉奈穂さんのイメージを壊したらすみません。

m(_ _)m


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