四日目 二人
今は木曜日の昼休み。俺は竜二と昼飯を食べていると秋葉さん・上原君という順で話しかけてきた
「私は秋葉奈穂よ。あなたの名前は?」
「ついでに俺は上原昇。よろしく」
二人に合わせて俺・竜二の順で自己紹介をする
「俺は西谷直哉」
「俺は天野竜二」
二人同時に「よろしく」と言う。
「私のことは奈穂でいいわ。それであなたのことは直哉と呼ばせてもらっていいかしら?」
秋葉さんが俺を見て言う
「はい、直哉でいいです。これからよろしく奈穂さん」
「俺はりゅ・・」
「あなたには聞いてないわ」
「なにぃぃぃぃぃぃーーーーーーーー!!」
秋葉さ、奈穂さんに竜二が叫ぶ
「な、なぜだ!何故俺を省く」
奈穂さんが竜二に一つため息をついてから
「理由?簡単よ。あなたに興味が無いから」
「そういう問題!?」
「それだけで十分よ」
「いやいや十分じゃねえし・・・ってじゃあ直哉には興味があるってことか?」
「そうね。そういうことになるわ」
「・・・・・・・」
「・・・何かしら?私の顔に何かついてるの?」
「・・・いやぁ何も」
竜二がニヤニヤしながら奈穂さんを見る
「・・・・キモいわね」
「ほっとけ!・・でも、なるほどなぁ・・フッフッフッ」
奈穂さんは竜二に大きなため息をついて呆れながら
「・・・・残念だけどその読みはハズレよ。私が持っている興味はあなたが考えてるようなことじゃ無いわ」
「じゃあ他に何があるって言うんだよ」
「あなたは見た目通りホントに考えが浅いわね。だからあなたに興味が無いのよ」
「うるせぇ!!じゃあ直哉に興味があるのは頭が良いからか?」
「・・・・・・ハッ」
奈穂さんが鼻で笑う
「浅いわね。あなたの知能は小学生ラベルなのね」
「(ラベルじゃなくてレベルだけどね)」
俺は奈穂さんにツッコミを入れる
「なっ、じ、じゃあ他に何があるって言うんだよ?」
「・・・・・あなたの負けね」
奈穂さんはそれだけ言い放って自分の席に戻って行く。対する竜二は(キィー)と頭を掻きむしっている。俺は竜二の肩に手を乗せて口パクで「ドンマイ」と言ってあげる。ついでに俺も奈穂さんが俺にどんな興味があるのかはわからない。そこに上原君が口を開く
「竜二。気にするな。俺は昇で良いからな。よろしくな直哉と竜二。それじゃあ俺戻るな」
昇も席に戻って行った。俺はここに来てやっと竜二に話しかける
「ほら昇も言ってたろ?気にしない方が良いよ」
この言葉が余計竜二を追い詰めていると気付いていたのは奈穂さんだけだった
「・・・・・・予想通り」
また来ましたBJです。誤字訂正・脱字訂正・感想・評価等をお待ちしております。
直哉「ところで奈穂さん。結局俺の何に興味があるんですか?」
奈穂「知りたい?教えてあげても良いけど・・・・覚悟はしておいた方がいいわ。どうするの?聞く?」
直哉「いえ!いいです!」
奈穂「フフッよろしい」
昇「直哉。どうして敬礼してるんだ?」
直哉「いえ!何でもありません!」
昇「・・・・・・」
奈穂「気にしたら負けよ」
昇「そ、そうか」
奈穂「直哉。最後は?」
直哉「はい!これを見てくださった方はまた次の話も見て下さるとうれしいです!ではまた次の話で会いましょう!」