三十六日目 丁半
「直哉!丁半しようぜ」
『丁半』
二つのサイコロを使って偶数が出れば『丁』奇数が出れば『半』
『丁』と『半』どちらが出るかを予想するギャンブル。
「いいよ」
こうして俺は丁半をする事になった。
「・・・・・半」
俺は悩んだ末『半』にした。
「丁ね」
奈穂さんは迷う事無く『丁』を予想。
「じゃあ俺も丁で」
昇は奈穂さんに乗る様な感じで言う。
「私は半でお願いします」
黒嶋さんは『半』を選択。
「・・・・丁」
杞沙さんはいつも通り無表情で言う。
「じ、じゃあ僕も丁でお願いします」
岡崎は多分『丁』の方が多いからだろう。
さあ、答えはどうだ!
『丁』か!『半』か!
「・・・・丁!」
竜二が答えを言って俺は外れて奈穂さんは当てる。
昇は奈穂さんと同じで当たって、岡崎は当たって胸を撫で下ろしている。
黒嶋さんは外れても普通だった。
俺もそうだが当てる気は元々無い。
杞沙さんは相変わらず無表情。
さすが奈穂さんだ。
その後も奈穂さんはどんどん当てる。
凄いなんてもんじゃない。
神の愛娘かもしれない。
神の愛娘というのはそのままで神様に愛された人の事を言う。
奈穂さんは百発百中をして見せた。
桜スポが配布された。
五月の行事は・・・
一つは、演劇でこれは説明いらないな。一年生はしない。
二、三年生で演劇をする。
一つは、文化祭で皆知っている事だと思うから説明はしない。
べ、別に説明出来ないって訳じゃないんだからな!
一つは、中間考査でいわゆるテストだ。
・・・これが五月の行事。
俺は家に帰った。
「直くん!手伝って!」
「何をですか?」
「これです!」
ちづ姉が見せたのは五月の行事にある演劇の台本。
「・・・それで何を手伝うんですか?」
「相手役です!」
相手役させられました。
深夜3時までさせられました。
ヤバい眠い。
お、休み~