三十五日目 飲み会
久しぶりの西谷直哉視点です。
日曜日。
何故か店で飲み会をしていた。
「おらぁ、直哉飲めぇ」
竜二が絡んで来る。
一発、頭を叩いて竜二KO。
「気持ち悪いです・・・すいません。ちょっと席を外します」
岡崎がトイレに行こうと席を立ち上がるのを認めないのは奈穂さん。
「・・・・行かせないわ」
奈穂さん・・・あなたは何処まで酷い人なのだろうか・・・
「離してあげろ、な?」
昇が離す様に言うと奈穂さんは少し昇を睨んでから手を離した。
岡崎はフラフラとお座敷から出て行く。
「・・・・・・・・・・・」
静かに黙々と酒を飲んでいるのは杞沙さん。
黒嶋さんは『用事があるから』と来ていない。
☆☆☆未成年がお酒を飲んだら駄目だぞ☆☆☆
「ただいま~」
俺が飲んだのはノンアルコールだから酔ってはいない。
杞沙さんは岡崎を送って行った。(岡崎は軽いから大丈夫)車で迎えが来た。
奈穂さんは昇と帰路についた。
俺は竜二を家まで送った。
「お帰り」
俺はちづ姉に会わないで自室に戻る。
ベットに横になって、体の力を抜く。
今日は疲れた。
特に竜二が・・・重いし、ウザいし、酒臭いし最悪の三拍子だ。
俺が体を休めていると扉が開いた。
「直くん!酷いです!お姉ちゃんに会いに来て下さい!」
俺にシスコンになれと?
ハッキリ言おう。
そんな事になったらこの家が危ない。
それに俺は普通でありたい。
もう、俺も高校生だ。
いつまでも隣に居る訳がない。
・・・・・・・・・・・・・
それでも、一緒に居たい俺はシスコンなのだろうか?
「・・・ごめん」
「許しましょう」