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俺の学園生活  作者: BJ
21/45

二十一日目 挨拶

明日は修学旅行の代休で無くて明後日から俺の母親の兄(黒嶋さん)が入学式から三週間しか経っていない学園に娘を転校さして来る。

黒嶋さんは俺にその娘の友達になれと言って、今日俺に挨拶に来る。

というのが昨日、黒嶋さんが俺を家に呼んだ理由。

(ピンポーン)

家のインターホンが聞こえ俺は玄関に向かう。

扉を開けるとそこにいたのは黒嶋さんと・・・見た事がある人物。

「「・・・・あっ!図書館にいた人!」」

「何だ?お前ら合った事あったのか?それはそれで面白い」



「・・・そんな事があったのか・・・・こっちに来て西佳に地方見物をさせて正解だったな・・・・・予想通り」

「絶対違いますよねっ!?」

「じゃあ俺はこの辺で・・・・後は若い二人でどうぞごゆっくり~」

黒嶋さんが部屋を出た。

「あ、あの、すい、ません」

「いえっ、何かもういいです。一日しか記憶にありませんが黒嶋さんらしいですし。あっ、俺は西谷直哉です」

「黒嶋西佳です」

黒嶋西佳せいかという名前らしい。

「黒嶋さんとは全然違いますね?」

「はい、お、父さんと、は全然違い、ます。お母さ、んの血が濃、く出たんで、す」

「どうしてそんな途切れ途切れで話すの?」

「すいま、せん。ま、だ、普通に話せ、ない、んです。だからもう少し我、慢して下、さい」

「分かりました」

「あ、あの、ご趣、味は」

お見合いかっ!!とツッコミたいが抑える。

「・・・・趣味ですか?趣味は特に無いです。すみません」

「い、えっ謝る事無いで、す」

「黒嶋さんはどんな趣味を持っているんですか?」

「本、を読、む事は好き、です」

「そうなんですか。俺も本はたまに読みます」

「そう、なんですか?あのどんな物語が多、いですか?」

「ジャンルですか?ジャンルはコメディーとかファンタジーが多いですね。黒嶋さんはどんなのを?」

「私も同じ、です」

「そうなんですか!?失礼ですけど少し予想外でした」

「では、どんな物語を予想し、ていた、んですか?」

「・・・・恋愛とか?」

「た、まに読みま、すが普段は西谷、さんと同じで、す」


その後も本についての意見や感動した本。面白い本の紹介まで色々盛り上がった。



「あの今日は本についてばかりですけど楽しかったです。ありがとうございました」

「俺も楽しかったです・・・・そういえばいつの間にか途切れ途切れで話していませんね」

「すいません。私緊張したら途切れ途切れに話してしまうんです」

「じゃあ西佳帰るか?」

黒嶋さん(母兄)に黒嶋さん(娘)が頷く。

二人が車で見えなくなるまで俺は見送っていた。

「・・・・ちづ姉ー。二人とも帰りましたよー」

「・・・・・ごめんね。ありがとう直くん」

ちづ姉が家のベランダから出て来る。

「ちづ姉に苦手な人がいるなんて知りませんでした」

「お姉ちゃんにだって苦手はあるんですよ」

「母兄の方ですか?」

「うん。ごめんね。ありがとう直くん」

「別に良いです。ちづ姉の苦手が分かるという凄い利益がありましたし」

「直くんが優しいのか酷いのかわかりません」

「どっちもですよ」





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