十八日目 修学旅行二日目
「・・・ろ・・・起きろ」
俺は誰かに揺さ振られている。
「直哉。起きろ」
「・・・んん?」
俺を起こしたのは夏希さんだった。
「・・夏希さん?どうして此処に?」
俺は辺りを見回すが修学旅行で俺に当てられた部屋で間違いない。
という事は夏希さんが俺の部屋に来たんだ。
「悪いんだけど、ちょっと来てくれないか?」
夏希さんはそれだけ言って部屋の扉に向かう。
俺は頭をボリボリと掻いてから夏希さんの後を追う。
夏希さんの後を追っていくと外に出た。
時刻は4時20分。
俺達の宿泊先から結構離れた所で夏希さんが足を止めて俺を見る。
「夏希さ・・・」
「起こして悪かったな」
夏希さんが先に詫びを入れる。
「少し気になる事があって、他に人がいると後が面倒くさいんだ。だからこんな朝早くに起こしたんだ」
「・・・それで気になる事って?」
「・・・・・・・・・・・」
夏希さんが苦しそうに俯く。
「夏希さん?どうしたんですか?」
「・・・いや、何でもない」
夏希さんは俯いたまま顔を上げない。
「・・・・・ごめん。やっぱり良いや」
「夏希さ・・・」
「悪かったな。勝手に起こしたのに、意味なかったな」
夏希さんはそう言って何処かに行こうとしている。
「夏希さん、何処に行くんですか?」
夏希さんは俺に顔を向けずに声を出す。
「少し散歩してくる。じゃあまた後で」
そう言って俺に手を振る。
「・・・・何だったんだろう」
俺は疑問のまま宿泊先に歩を進める。
俺は二度寝しました。
「・・・・まだ、良いよな?別に決まった訳じゃないし」
夏希は空を見上げて呟いた。
「直哉。起っきろう!」
竜二に布団を剥がされた。
もちろん、竜二には必殺のアイアンクローを決めました。
(^∀^)
時刻は6時。
6時30分に朝食だ。
俺はまた布団に潜り込む。
(ガチャッ)
扉が開いた音がした。
それからすぐ、俺の布団が剥がされた。
俺が布団を取った人物を探すと布団を持っているのは奈穂さん。
「・・奈穂さん?何ですか?」
「起きなさい。そして私に飲み物を買ってきた方がいいわ。後が恐いわよ」
「パシリかよ!」
いきなり起こされてパシリに使われました。
俺は今自動販売機のボタンを押した。
(ガコンッ)
奈穂さんに逆らえない俺でした。
奈穂さんの分(ファ〇タのグレープ)と俺の分(紅茶)を買って後は竜二の分を買った。
竜二に『ついでに俺のも頼む』って言われたので買ってあげた。
帰りが楽しみだ。
「・・・あれ?・・杞沙さん?」
俺は部屋に戻る所で俺が飲み物を買った自動販売機とは違うもう一つの自動販売機の前で立ち往生していた杞沙さんを発見。
俺は話し掛ける事にした。
「杞沙さん。どうしたんですか?」
杞沙さんが俺に気付いて振り向く。
「・・・・迷った」
「迷った?何に?」
俺は疑問を口にする。
「・・・・何を買うのか」
「ああ、あるね。たまに」
杞沙さんが俺の持っている缶の飲み物を見つめる。
「ん?どうしたの?」
「・・・・何を買ったの?」
「えーと・・フ〇ンタにコーラに紅茶かな」
「・・・・一人で?」
「違うよ。奈穂さん・竜二・俺の分だよ」
「・・・・直哉は?」
「俺?俺は紅茶だけど」
そう言うと杞沙さんが自動販売機に向き直る。
言っときますがこの自動販売機には紅茶を売っていません。
これで俺がわざわざ遠い自動販売機に行った理由が分かったかな?
(ピッ)
(ガコンッ)
杞沙さんは迷いなくコーヒーを押した。
「杞沙さんも俺の部屋に来る?奈穂さんと竜二と昇しかいないけど」
俺に杞沙さんは頷いた。
俺と杞沙さんは俺に当てられた部屋に入る。
「奈穂さーん。竜二ー買ってきましたよー」
「おう。サンキュー」
竜二がコーラを受け取る。
「俺をパシリに使うなよ」
俺は竜二に一様言っとく。
奈穂さんに言わないのはどうせ聞かないからだ。
奈穂さんはファン〇を受け取る。
「朝のコーラは格別っていうぐらいだから楽しみだぜ」
竜二が缶コーラを開けるとコーラが吹き出した。
「・・・・・・・・・」
黙り込む竜二。
「おい。竜二、リアクションは?」
「・・・・・・か」
「えっ?なんて言ったの?聞こえない」
「・・・リアクション取れるか!!俺のコーラを被る前の言葉覚えてる!?俺めっちゃ楽しみにしてたんだ!それなのに何だこれ!?馬鹿にしてんのか!!」
竜二にコクっと頷く俺。
俺キマってる?
今まで黙っていた奈穂さんが声を出す。
「あなたそれじゃあ芸人になれないわ」
「なりたくねぇから!俺芸人になると思ってんの!?」
「思ってたわ」
「思ってんのかよ!思うなよ!」
「心ぱ~~いないさぁ~~~~!!!」
「意味分かんねぇから!!っていうかその真似読者に伝わらないから!!」
読者「伝わってますよぉ~」
「伝わってんのかよ!!スゲーなー!おい!」
読者「竜二うざーい」
「うるさいわっ!俺ウザくないからっ!!お・・れ・・うざ・・く・・・・・・・・・」
「泣いた!?竜二泣いた!!」
「・・・泣いては駄目よ。男が泣いて良いのは家族が死んだ時と彼女が死んだ時と自分が死んだ時よ」
「全部死繋がりなんですけど!!?後自分死んだら泣けませんよね!?」
「泣けるわ」
「どうやってですか?」
「気合いで何とかするしかないわ」
「出来ませんから!!奈穂さんは気合いを過大評価し過ぎです!」
「どうして出来ないと言えるのかしら?病は気からって言うでしょう?それ程気というのは強いわ。
直哉は過小評価し過ぎてるわ」
「・・・そうかもしれないですね。俺の負けです」
口論になっても俺が負けるだろうからここで引く。
「ならこれを開けなさい」
奈穂さんが〇ァンタを俺に突き出す。
「・・・まさか開けられないとか?」
「そう思う?私もコイツと同じ事されてるかもしれないからよ」
奈穂さんが泣き崩れる竜二を指差しながら言う。
「してませんよ。奈穂さんにそんな事をしたら後が怖いですから」
「・・じゃあもっと怖ーい罰ゲームが良いかしら?」
奈穂さんが獲物を狩る目で俺を見る。
もちろん開けました。
修学旅行二日目は自由行動。
俺達は俺と竜二と今まで一言も話していない昇と後一人名前は確か神谷 剣の部屋に居る。
「そういえば昇って何で一言も話さなかったの?読者様に忘れられるよ」
俺は昇に尋ねる。
「俺な。朝駄目なんだよな」
「そうなんだ」
「で?どうすんだ?」
「何が?」
俺が竜二に聞く。
「さっきの答えだよ」
「さっき?昇の朝駄目な話?」
「ちげーよ」
読者様は何の話かわかりますか?
分かるかっ!!
等の反応は却下の方向でお願いします。
俺は周りを見て皆をアイコンタクトで反応を見る。
昇。
(わからない)
岡崎。
(わからない)
奈穂さん。
(わからない)
杞沙さん。
(わからないかどうかわからない)
杞沙さんが俺に目を合わせてくれません。
そんなに俺が嫌なのか!?
かなり凹む。
そんな俺の気も知らないで竜二が何かを言っている。
「だから俺がモテる方法だよ!」
モテる方法?
何でコイツこんなに威張ってるの?
少なくても人にものを尋ねる態度じゃないよね?
・・・・やべえまた俺の封印されし右腕が疼きだした。
〔それは死ぬしかないね〕
全員一致で竜二に死を与えます。
やったー!
「何で俺ってやられキャラ?」
竜二が床に寝転びながら聞いてきた。
皆の代わりに奈穂さんが。
「それはあなたが悪いわ。モテる方法なんて聞いてきた時点でフラグが立ったわ」
「そんな事で?」
「・・・・・・・・・」
「おいっ無視か!」
「・・・・じゃあ今日はもう解散しましょう」
俺の言葉で皆(竜二以外)がぞろぞろと自分に当てられた部屋に向かって俺の部屋を出る。
修学旅行二日目・・・・終・・・了!!!
お久しぶりです。
BJです。
この小説を見て下さりありがとうございます。
フォーーーーーー!!!
一人で何故か盛り上がっている僕でした。
恥ずかしい(//△//)
おい!お前何一人で盛り上がってんの?
お、お前はJ!・・・予想外です
俺が居たの気付いてたよな!?
えぇっ
何驚いてんの!?可笑しいよな!
フッフッフッ・・・甘いわぁ!!
ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!・・・・・・気が済んだか?
済みましたっ!
このBのくせにやりやがったなあ!!
グフッ!・・・なんだよ女子のくせに!
違うからっ!!Jだけど女子じゃないから!じゃあお前は何なんだよ!
男子でしょ
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
ちくしょうーーー!!!