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俺の学園生活  作者: BJ
17/45

十七日目 修学旅行一日目

風邪は朝には退いた。

元々熱は低かったのが助かりました。

何故なら今日から修学旅行の始まりますからです。


「ひゃっほー!!修学旅行の始まり・・・・・だーーーーーーー!」

ハイテンションなのは竜二。

決して俺ではない。

そ、そりゃあ多少はテンション高いけど、こ、此処まで高くないんだからね!

嬉しくなんかないんだからね!

「テンション上々だな。竜二」

竜二の後ろ、俺の前から来たのは昇。

「当ったり前だろ?!俺は今日と言う日を昨日の夜3時から待ち侘びてたんだぜ?!」

「歴史浅っ!!」

俺が竜二に叫ぶ。

「でもさあー、俺気付いちゃったんだぜ!この修学旅行の存在理由を!!」

「それなら俺も知ってるな。実地研究・見学の為だろ?」

昇が国語辞典を見ました!!

だからなんで国語辞典をいつも準備してるの!?

前は奈穂さんでしたけど・・・

竜二が『ちっちっちっ』と言いながら人差し指を突き出す。

うわっ、うぜえ!

うざ過ぎるわ!

指、折っても言いかな?かな?

・・・・ちづ姉が移りました。

「それは表向きの話しだ。本当の理由は!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・色恋沙汰なのだ!!!!!」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

(やべえ!お、俺の封印されし右腕が!ぐああぁぁぁぁぁぁ!もう抑えられねぇ!!)

(バコーンッ)

「ブフッ!」

俺・昇が竜二を殴った。

(昇、お前もだったのか!!)

(当たり前だな)

昇とのアイコンタクト。

「「イエーイ」」

昇とのハイタッチ。

俺の気分は最高だ!

嬉しくて目頭が熱くなってきた。

「・・・っぅぅ。てめぇら何しやがる!」

竜二が起きた。

チッ、仕方ない此処は俺が・・・

「悪い竜二。俺の・・・・俺の封印されし右腕が!」

「そんなシリアスな展開無いだろ!」

ハッ、また俺の封印されし右腕が疼きかけて来た。

ぐああぁぁぁぁぁぁ!

竜二喰らえ!!

「ジェットストリームアタック!」

「グハッ!」

見事なアッパーが竜二にクリティカルヒット。

さすがガ〇ダムに出て来るだけはある。強い。

「すまない。竜二・・・俺の封印されし右腕が勝手に!」

「違うだろ!思いっ切り殺気が篭められてたから!封印されし右腕のせいじゃねぇから!!」

「おぉ神よ。罪深い竜二を滅っせよ!」

「聞けよっ!っていうか罪深いの俺!?おまえらだろ!!」

「その願い叶えましょう」

俺の後ろから声がする。

本当に神が降臨して来たのか・・・竜二アーメン

「違うから!思いっ切り神じゃねぇだろ!」

後ろに振り向くとそこには・・・奈穂さんがいた。

「制裁を降す。あなたは罪を犯しました。心苦しいですが神の鉄槌を受けなさい」

「顔ニヤついてんじゃねぇか!何が心苦しいだこの野郎!」

奈穂さんの後ろ回し蹴りが竜二の頭にヒット。

竜二は地面に倒れ伏した。

・・1!・・・2!・・・3!

カンカンカン!

勝者奈穂さん!



「・・・でありますから気を付けて下さい。続いて・・・」

俺は今班長が集まって注意事項などを聞かされていた。

「・・・・なあ、お前西谷直哉だろ?」

俺は俺の横から話し掛けられた。

俺が横を見るとそこには見に覚えがない金髪のツインテールの美少女がいた。

「・・・ええ、そうですけど・・・失礼ですけどお会いした事ありましたか?」

「いや、無いぜ。でも私はお前を知っている。堀川杞沙っていう子を知っているだろ?」

堀川杞沙?堀川杞沙・・・堀川・・杞沙・・・堀川・・・・・

「もしかして杞沙さん?」

「・・・ああ、ホントに名前なんだな」

「・・・・もしかして志賀夏希さん?」

「ああ、そうだぜ。杞沙共々よろしくな直哉」

いきなり名前なんだ・・・

「・・・よろしく志賀さん」

「志賀なんて堅てぇよ。夏希で良いぜ」

「じゃあ夏希さん。突然ですが質問良いですか?」

「ん?何」

ええっとあの本の日はっと・・

「確か入学式から一週間経った日なんだけど・・・夏希さんに名前で呼ばしたら喜ぶって杞沙さんが言ってたんですが」

「・・・・ああ、あれか。あれ実は、私が考えた事じゃねぇんだ。私の・・・・知り合いが、な。名前で呼んだり呼ばした方が良いって聞いたんだ」

「そうなんだ」

「ああ、それで他に聞きたい事は有るか?」

「・・・今の所は無いですね」

「そっか、じゃあ・・」

「そこっ!聞いてますか?私語をしない!」

この班長会議を指揮っているA組の班長がこちらを指差す。

「すいませ~ん」

俺は手をヒラヒラさせ謝った。

「たくっ、これだから最近の若い人は!」

「あなたも若い人ですよね!?」

「・・・そうだったわね」

「気付いてなかったんですか!?」

気付いてなかったとは

こ、この人恐ろしや。

その人はもう話しを進めている。

「・・・では、以上で班長会議を終わります」

その人の号令で班長はぞろぞろと自分の部屋に戻る。




俺も部屋に戻って行く。

あれ?そういえば夏希さん『じゃあ』で何か切り出そうとしてたよね?

まあ、俺よりも先に部屋を出たしもう良いって事だよね

俺は自分に当てられた部屋に入ると

「おう、直哉。そろそろ時間だから用意するぞ」

竜二が鞄を持ち上げながら言う。

今から地方見物をする。

ついでに高校生で奈良です。

べ、別に奈良を馬鹿にしている訳じゃないんだからね!

奈良が好きだからって訳じゃないんだからね!

ちょっとツンデってしまいました。

「ああ。分かってる」

俺はそれだけ言ってから自分の荷物の所に行く。



一日目は地方見物。

あっち行ったりこっち行ったりしました。

特に会話は無いので省きます。

べ、別に奈良の名物を知らない訳じゃないんだからね!

っていうかさっきから使い過ぎな感じがしないでもないです。

俺達(俺・竜二・昇・岡崎・奈穂さん・杞沙さんの六人)はぶらぶらしていた。

「東大寺はでっかいどう」

竜二が突然声を出す。

「此処は北海道じゃないどう」

俺も何かに乗る。

「じゃあ次北海道に行くどう」

昇まで巻き込む。

「冬に行くと思いますどう」

(>岡崎キタ∀ーーーー<)

「・・・・どう」

杞沙さんも何か物足りないけどキターーーーーーー!!

最後の一人。

奈穂さん一番乗るであろう人物。

さあ、来い!

「北海道ね。まあ、行くかもね」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ!?どうは!?

「・・・・どう」

付けた!?

奈穂さんの代わりに杞沙さんがどうを付けてくれた!!

ありがとう杞沙さん。

でも、その優しさが辛い!辛過ぎる!

「・・奈穂さん。どうして乗らなかったんですか?まさか昔使ってたKYか!?」

「そうよ。私はKY、空気を読みすぎるわ」

「そっちか!クッ、奈穂さん強敵すぎる」

「だいたいあなた達。誰の発信で流れているか分かってるのかしら?」

「えっ?それは・・・・」

皆竜二を見る。

「奈穂さーん助けて下さーい」

奈穂さんに縋る俺。

「グハッ」

吐血した昇。

「うわ~ん。僕汚れちゃいました~」

泣きわめく岡崎。

「・・・・・・・」

その場所から動かない杞沙さん。

「よしよしあなた達いらっしゃい。もう怖くないわ」

そして皆(竜二以外)を優しく包み込む奈穂さん。

俺奈穂さんの事勘違いしてました!

「俺の扱い酷くね!!?」

竜二が何か言っているが聞き取れない。

俺は今奈穂さんに感動しているんだから邪魔するな!竜二の分際で!!!!


「・・・・計画通り」

奈穂さんが何か呟いたが聞き取れなかった。




「オラァ!」

「甘いわぁ!」

「見切ったぁ!」

皆でベタな枕投げ。

楽しい楽しい枕投げ。

ついでに俺は就寝中だ。

「・・・うるさいわ!!」

「おまえは寝んじゃねぇ!」

竜二の攻撃。

(バフッ)

俺枕直撃。

俺強制退場。

「・・・さよなら」

俺は優しく・・竜二を葬る。

竜二選手声もでない。

俺のアイアンクローは最強です。

ちづ姉には敵わないけど・・・それ最強じゃないじゃん!

と自分ツッコミする俺でした。

「ぐ、苦しい。な、直哉俺、限か・・・・・・・・」

息が無い。

ただの屍の様だ。

俺は手を離した。

床に落ちる竜二。

「ゲホッゴホッ」

俺は竜二の肩に手を乗せる。

「竜二大丈夫か?」

心配する俺。

なんて優しいんだ。

自分で自分に感動する。

「ああ、ありが・・あれ?俺って何で倒れてたんだっけ?」

竜二記憶喪失。

「・・・枕が顔に当たって倒れたんだよ」

俺は優しい顔で嘘を教える。

「そっか。なるほど。でも、俺軟弱すぎんじゃね?」

「当たり所が悪かったんだよ」

「そっか。ありがとう」

「えっ!?M?」

「違うわ!!」

「だよね。ゴメン、俺間違ってたね」

「そうそう」

「竜二はドMだもんね?」

「そうそうって違ーーーーーーう!!そこじゃねぇ!俺はNだ!」

「ナルシストか!?」

「違うわぁ!!」

「違うの!?」

「そこ疑問!?・・・ブフッ」

竜二枕直撃。

「やりやがったな!直哉行くぞ」

「おう!」

竜二が行くのに俺はついて行かなかった。

「痛っ!・・直哉!後ろから来・・・・」

やべえ顔がニヤける。

俺は三対一で竜二を枕で叩く。

「やべえ、楽しすぎる」




修学旅行一日目・・・・・終了!!





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