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俺の学園生活  作者: BJ
15/45

十五日目 呼び出し

更新遅れてすいません。


「おまえってさぁ、モテないだろ」

竜二が奈穂さんに言う。

「どうして?私は結構モテるわ」

「ありえん」

「どうしてそう思うの?」

「おまえのその性格だぞ?」

「初めからこんな性格出さないわ」

「じゃあ自己紹介の時は一体何なんだ?」

「このクラスではこの性格の方が面白そうだからよ」

「直哉に興味があるのに作らないのか?」

「まだ引っ張るのね。どうせ話し掛ける予定だったし、問題無いわ」

「それでなんで直哉に興味があるんだ?」

「あなたに話す義理は無いわ」

「そうかい」

竜二が諦めた様に席を立つ。

「竜二何処に行くの?」

俺は竜二に尋ねる。

「トイレだよ」

竜二はそれだけ告げて教室を出て行った。

俺は奈穂さんに目線を向ける。

「奈穂さん。なんで俺の前でそんな話をするんですか?」

「私が出した訳ではないわ」

「確かにそうですね。」

(後で竜二を殴っとこ)

俺は心に決めた。

「直哉。呼んでる」

昇が知らせてくれた。

「誰?」

「先生だと思う」

「そっか。じゃあごめん奈穂さん」

「気にしなくて良いわ」

奈穂さんが右手で『行ってらっしゃい』と送ってくれた。


俺は教室の前の扉で呼んだ人を見つける。

昨日の先生でした。

「どうしたんですか?」

「特に理由はあるよ」

「・・それで何ですか?」

「スルーね・・・私そんなに強くないよ?」

「わかりましたから。なんですか?」

「放課後職員室に来る様に。だそうよ」

「なんでですか?」

「知らないよ。とりあえず来い。だそうよ」

「わかりました」



放課後、職員室前。

俺は扉を二回、手の甲でノックする。

(コンコン)

「失礼します」

俺は断りを入れてから扉を開け中に入る。

俺に気づいた昨日会った先生が席を立って職員室を出て俺を手招きする。

俺は先生の後をついて行く。

行き着いた先は生徒指導室だった。

「俺何かしましたか?」

「知らないよ・・・気をつけて行っといでよ」

先生が生徒指導室の扉を開け中に促す。

「先生は来ないんですか?」

「残念だけど、私の仕事は此処までよ」

「そうですか・・じゃあ行ってきます」

「生きて帰って来てよ」

「不吉な事を言わないで下さい」

俺は生徒指導室に入ると勢いよく扉が閉められた。

「ちょっ先生!?なんで閉めるんですか!開けて下さい!」

俺が扉をドンドンと叩いても返事が無い。

扉を開けようと扉を引いても開かない。

どうやらカギを架けているらしい。

中からはカギが無いと開けられない造りになっていた。

俺は窓から出ようと扉がある方の逆の方向に歩く。

(ガシッ)

誰かが俺の足をいきなり掴んだ。

「うわっ!」

その手は机の下から出ている。

少しずつ体が出て来る。

「助けて下さい」

「うわぁぁぁ!!」

俺は驚いて壁にぶつかった。

「どうかしましたか?そんなに驚くなんて」

栗色の髪。

肩よりも少し長い髪にパーマをかけていて、見た目は俺達と同い年に見える。

その人は紛れも無い。入学式に見た・・・


校長先生だった。


「どうして机の下に隠れてたんですか?」

校長先生は服に付着している地面の汚れを叩き落とす。

「・・別に隠れていた訳ではなくて、躓いただけです」

「躓いたって・・」

俺は辺りを見回す。

「躓く所ありませんけど」

「自分の足に躓いてしまいました」

「自分の足に・・ですか?・・・校長先生ってド・・」

「違います」

校長先生が俺の言葉を遮って否定する。

「そうですか。それで校長先生が俺を呼んだんですか?」

校長先生が頷く。

「だったら別に放送で呼んでも良いと思うんですが・・」

「それは駄目なんです。これは出来るだけ内密にと言われましたので」

「内密、ですか?どうしてですか?誰が言ったんですか?」

「どうしてですか?という質問には答えられません。すいません。誰が言っていたんですか?という質問には会えば分かります。今は答えられません。すいません」

「そうですか・・で用はなんですか?」

「ある人に会って頂きたいのです。今度の休日に場所はまた改めてお教えします」

「・・・わかりました」

「それでは私は仕事が有りますのでこれで失礼します」

校長先生は一回頭を下げてから生徒指導室の扉に向かう。

(ゴンッ)

「あうっ!」

校長先生が頭を扉にぶつけた!。

「校長先生大丈夫ですか?」

校長先生は頭を抑えながら俺を見る。

「だ、大丈夫です。慣れていますから」

「慣れているんですか?それもどうかと思います」

(校長先生はやっぱりドジでした)

校長先生は扉を開けて、廊下を歩く。

俺が心配で見ていると・・・

(ガッ)

(バタッ)

また足で躓いた。






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