十一日目 班決め
志賀夏希は修学旅行まで出ません。すいません
「では、今から修学旅行の班を決めましょう。五、六人の班を作って下さい」
武中先生がそう言うと皆がわらわらと動き出す。
「直哉。組もうぜ」
竜二が誘ってきた。
別に断る理由は無いので、
「いいよ」
「じゃあ私も入れて貰おうかしら?」
奈穂さんもやって来た。
「俺も頼むな」
昇だ
「いいよ。なあ竜二」
俺は一応竜二に許可を貰う
「いいぜ。ちょっとコイツが気になるけど」
竜二が奈穂さんを見ながら言う。
「ごめんなさい。私あなたを好きにはなれないわ」
「そういう意味じゃねえよ!だいたいおまえを好きになる奴なんている訳ねえだろ!」
「竜二。それは言い過ぎだと思うよ」
「そうよ。ガラス並に繊細な心の持ち主なのよ」
「ガラスはガラスでも防弾ガラスだろ!」
「それよりもう一人か二人どうするの?」
「無視か!!」
「う~ん、どうしようか?」
「直哉まで!?」
「うるさいわね」
「おまえのせいだろ!ジャンケンで勝負だ!俺が勝ったらおまえは班からどいて貰うからジャンケンしろ!」
「仕方ないわね」
「よ~し。最初はグー。ジャンケン」
「チョキ」
(グサッ)
「ぐあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
竜二が地面を転がり回っている。
奈穂さんの目潰しジャンケン恐ろしや。
「目が、目があぁぁぁぁぁぁ!」
「私の勝ちね」
「・・・奈穂さんあれは痛過ぎだと思うんですが・・・」
「なら直哉が代わりになる?」
奈穂さんが嫌な笑みを見せる。
「いえっ!なんでもありません!」
俺は奈穂さんに敬礼する。
「フフフッ残念だわ」
「奈穂あんまり虐めるなよ」
昇が奈穂さんに注意する。
「・・・・仕方ないわね。これで勘弁してあげるわ」
「てめぇ!謝れ!」
「嫌よ」
「なにぃ!」
竜二が騒ぐも奈穂さんは相手にしていない。
「あ、あの僕を班に入れて下さい」
岡崎が頭を下げながら言った。
「いいわよ」
奈穂さんが岡崎を班に入れた。
「本当ですか!ありがとうございます!」
岡崎がまた頭を下げる。
「私は遊ぶ玩具が増えていいわ」
「えっ?」
奈穂さんの言葉に岡崎が驚く。
まあ俺は多少なりともわかってたけどね。
「フフフッいっぱい遊ぼうね?」
「イ、イヤァァァァァァァァァァ」
「さっき俺が注意したばっかりだろ」
(ハァ)
昇は一つ溜め息をついた。
「では、皆さん決まりましたか?・・・堀川さんはまだの様ですね。堀川さんも席に座ってないで誰かの所に行かなくてはいけませんよ?あの何処かに堀川さんを入れてあげて下さい」
武中先生がそう言って皆に言うとほとんどの班が『こっちに来なよ』と杞沙さんを誘う。
「多いですね。堀川さんが入りたい班はありますか?そこに入れて貰いましょう。」
武中先生の言葉で杞沙さんは立ち上げり・・・・俺の目の前で止まった。
「はい。では、西谷君の班に入れて貰いましょう。良いですか?」
武中先生が俺に聞いてきたので
「はい」
と答えた。
俺は杞沙さんに視線を動かして言う
「よろしくね。杞沙さん」
杞沙さんは声を出さずにコクりと頷いた。
何か近くで『なんでだぁ!』と叫ぶ人がいるが無視。
「では、班長を決めて下さい。次に一日目は班で決められた場所を回るので各班でどういう順番で行くのか決めて下さい」
武中先生の言葉でまたざわつく。
「じゃあ俺達もどういう道順で行くか決めましょう」
何故か俺以外全員(杞沙さんと奈穂さんは誰でも良いらしい)一致で俺に決まって俺が仕切る事になった。
(ハァ)
俺はつい溜め息が出てしまった。
「直哉もう諦めて仕切れ」
竜二が俺の肩に手を乗せる。
「・・じゃあさっき言った通りどういう道順で行きましょうか?」
「別にどんなのでも良いぜ」
竜二が言う。
「竜二考える気ある?」
「全然。ある訳無いじゃん」
「直哉が勝手にやって良いよ、な?」
昇が皆に同意を求める。
「はい、良いと思います。西谷くんの好きにして」
「ああ、良いに決まってるじゃねえか」
「私は別に構わないわ」
「・・・・良い」
上から岡崎・竜二・奈穂さん・杞沙さんと承諾していく。
「皆・・・」
俺は感動のあまり涙が・・・
「出ませんよ!皆俺に面倒だから押し付けてるだけでしょう!」
〔チッばれたか〕
「当たり前じゃないですか!」
全員(杞沙さん以外)がハモっているのを俺が叫ぶ。
まあ結局俺が全部決めたんだけどね。
チャイムが鳴り武中先生が声を出す
「それでは、来週には修学旅行に行きますのでそれまでには決めていて下さい」
直哉「ねえ皆この後書き必要かな?」
全員「さあ?」
直哉「元々この後書きって雑談する為に作ったんだよね?」
昇「俺達が、だけどな」
直哉「でも、最近雑談じゃなくて後書きだけにその後の事を書いてあるよね?」
竜二「そうだよな」
直哉「その後書きだって本文に書いたら良いしね。それに雑談だったら本文でするよね?」
奈穂「一回ぐらいしかしてないけどね」
直哉「だったら必要無くないかな?」
全員「・・無いな」
岡崎「で、でもこの後書きで書いた方が良いと思ってくれる人もいるかもしれないですよ?」
全員「だったら聞こう」
直哉「という事でこの後書きはいらないのかいるのか読者様に尋ねたいと思っていますので感想に書いて頂けると嬉しいです。あとこの小説は一日一日を書いていますので議題が欲しいです。感想の方にどしどし入れて下さい。
待ってま~す」