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毎日投稿とか余裕やろ!と思ってた私がバカでした。



 逃げるように家まで走って帰った俺は、途中で荷物を置いてきた事に気付く。明日の課題は鞄に入ってるからどうしよ。

 それにしても俺が一ノ瀬と…か。

 俺は途端に落ち込み、気分降々。



「ただいま〜」


 ドアを開けて靴を脱ごうとすると、二階から何やら楽しそうな声が聞こえる。一人は小乃詠だろうとすぐ分かり、もう一人はと考えると今日の朝に明梨が泊まりたいと言っていたのを思い出す。二人の会話が気になった俺は耳を澄ますと、


「それにしても小乃詠ちゃんの胸、大きいわね。ちょっといいかしら」

「わわっ!や、やめてよ!それに大きさはそんなに変わらないじゃない」


 二階から漂ってくる百合のにほひ。

 ちょっと覗くくらいバレへんか。

 そう思い、こっそりと階段を登ると百合のにほひは俺の部屋から。

 やべぇ、えちちな本は片付けたっけ。えちえち動画を開きっぱなしだったけ。


 焦った俺はドアを開ける。

 すると、メイドさんが二人。あれ、メイドさんってうちで雇ってたっけ。


「あ、かずくん。やっと帰ってきた。この服、可愛いでしょ!」


 胸元が思いっきり開き、そのたわわに実った果実に目を離せない。さらにスカートはかなり短く、普通に女の子座りしても見える。ふむ、ガーターか。


「お兄ちゃん、遅いよ!」


 若干涙目になっている小乃詠ちゃんも、明梨と同じくメイドさんに。様々な箇所にあるフリフリが小乃詠をさらにロリロリに。オカズ、ありがとうございます!


「ごめん、少し用があってな。ところでその格好は…」

「ああ、これね。あと一週間でテストだけど、かずくんって入院で学校を休んでたから勉強を教えようと。そこで、普通に教えてもかずくん、すぐ飽きるじゃん。だから少しでも目の癒しにどうかなぁって」


 はて、テストとは?明梨がそう言うならあるんだろうが、いつそんなことが決まったか?

 でも今はそんな気分じゃない。こんな気分は早くドピュって寝てあの事を忘れたい。


「そういう事だから早く勉強始めよ!」

「ごめん、今日はどうしても無理だからさ、明日でいい?」

「そっか、でもお兄ちゃん。さっきから暗い表情でどうしたの。やっぱり放課後に何かあったの?」

「夢が…俺の夢が壊れたんだ。もう取り返しがつない、どうしようもないくらいに壊れたんだ」


 二人は沈黙。さっきまでの百合百合な空気は何処へやら。こんな雰囲気にするつもりじゃなかったのに。


「俺は、風呂に入ってくるからさ。明梨、ゆっくりくつろいでいってよ」


 そう言って、俺はこのなんとも言えない感情を洗い流すために風呂場へ。


「…ヒソヒソ…ふへへ」

「いいね。ふふふ」


 △▽△▽△▽


「かずくん、背中流してあげるね」

「私は前を流すね」

「ふむ、くるしゅうない」


 巨乳カップルがさも当然のようにご来店。いきなりの事で俺も受け入れてしまったが、これはまずい。

 背中からは柔らかな感覚と、耳からは熱い吐息が。

 前の小乃詠ちゃんに至ってはニコニコと視線を俺のマイケルに。ムクムクしそう。マイケルもあなたの谷にズブズブご来店していいですか?


 そんな事を考えると小乃詠ちゃんの手が、次第に下の方へ行き…


「ちょっ!?ダメだから!ていうか二人とも何入ってきてんだよ!」

「えぇ、一緒に入った方が楽し…早いじゃない」

「そうだよ、だから早くスッキリ、しよ?」


 バレてんじゃん。

 逃げようにもがっちりと抱きつく二人。逃げる術もない俺は渋々、本当に渋々付き合った。


 でもさぁ、何一丁前に水着着てんのさ。明梨の言い訳がおかしいってすぐわかったよ。どうせ来るならそんな恥を捨てればいいのに。




「はいお兄ちゃん。これでも飲んで…」


 風呂から上がった俺たちは晩御飯を食べ、また俺の部屋に入ったのだが小乃詠ちゃんが、とあるものを持ってきた。


「これ、お酒だけど」

「そうだね。辛い時はこれだね」


 いまいち会話が噛み合わない。

 俺の隣に座っている明梨に至っては、すでに缶ビールをグビグビと。あーあ、知ーらない。

 俺もどうにでもなれとグビグビ。


「どれで、お兄ちゃん。壊れた夢って何?」

「んー?ああ、大した事ないよ。一ノ瀬に童貞を捧げたからさ、初めて同士が出来なかっただけだよ」


 頭がふわふわ、体がぽかぽか。


「なーんだ。()()()()()()


 眉がピクピク。はい、イラッとポイント一ポイント〜。


「お兄ちゃんさ、勘違いしてると思ってるけどお兄ちゃんの初めては私だよ。もちろん私も…ね」

「へ?いやいや、冗談でしょ」

「じゃあ、証拠見たら信じる?」


 スマホを操作し始めた小乃詠ちゃんは、しばらくすると俺にスマホの画面をこちらに見せてきた。画面に写ってるのは、ベットの上に眠っている俺と、さらにその上にいる裸の小乃詠ちゃん。その表情はどこか楽しそうで…えっと、とにかくエロい!


「そういえば、私って自分で膜破いちゃったからなぁ」


 あのオモチャで破けたのかな?

 しょんぼりした小乃詠ちゃんは、またスマホを操作する。そして次に見せてきたのは、俺と小乃詠ちゃんが裸になって、俺が抱き抱えてバッコンバッコン鳴らしてる動画。


「これ、めっちゃ好きなんだよなぁ…。あぁ、やばい。お兄ちゃん今すぐしようよぉ」


 酔いが回ったのか、いつもと雰囲気が違くてエロい。

 俺はなんと言えばいいか固まっていると、今まで静かに飲んでた明梨はいきなり俺に抱きつき、


「なんで小乃詠ちゃんが先なのよ。私が先よぉ」

「…もしかして、俺は明梨とも?」


 小乃詠ちゃんは、次に俺と明梨が連結してる画像を見せた。ベットには血が少々。

 揺るぎない事実。しかし、そんな事は覚えてない。

 体はオトナでも心は童貞だ。今からセクロスする雰囲気だと言うことは、俺でもわかる。

 それでも俺は…


「ごめん」


 二人には出て行ってもらった。

 俺なりに、童貞なりにプライドというものが一丁前に持っている。笑われてもいい。バカにされてもいい。それでも俺には最高のシチュエーションというものがある。信念がある。

 だから俺は後悔しない。








「あーあ、お兄ちゃんが逃げちゃった。もうすぐだったのに」

「確かに惜しかったけど、それでも一歩は進めた。それも大きな、ね。これからは着実に追い詰めましょうね」

「あ、今夜どうするの?」

「そんなの聞くまでもないでしょ」








お酒は二十歳からです!

決して真似する事がないように!

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