帰宅直後にヤルやーつ
初めての作品になります。文法がおかしい部分があったり、誤字脱字があったりするかもしれませんが温かい目で見守ってくれると、ありがたいです。
ふと目を覚ます。周りを見渡すと、自分の部屋でないことに気がつく。それは、腕に包帯を巻かれてることにも。体を起こそうとすると、全身に鈍い痛みを感じる。頭もボーッとする。
鼻の奥で微かに薬品のような独特の匂いがする。正面と横、斜向かいには、カーテンに囲まれてるベット?がある。ちなみに俺は、ドアに近い場所にいる。要は、俺は入院していたらしい。なんとも他人事のようだが、実際なぜここにいるのか覚えていない。最後の記憶では、学校に行くために、家の玄関から出たところだ。
そんなことを考えていたら、ドアが開き、二人の女性が立っていた。一人は、長い髪をうしろに結んでいて律儀に着ている、仕事のできる女って感じ。あと美人。もう一人は、髪が肩にかかる程度の艶のある黒髪、顔は少し幼さが残るが、どこか美人だと思わせる少女。俺好み。
二人同時に来たから、親子かな?二人ともデカイし。俺好み。
「あ、お兄ちゃん!起きたんだ」
そう言って少女が、俺に向かって笑顔で近寄る。俺の息子も起きちゃうよぉ〜。
・・・ってお兄ちゃんって。俺は一人っ子だし。もしかして俺の妄想か?ヤクはとっくの昔に辞めたはずなんだけどなぁ。おかしいなぁ。
「あら、そんなはしゃいじゃダメよ、小乃詠。あら、和人君こんにちは」
なんだ、このあらあらお姉さんは。実在していたのか。ってそんことはどうでもいい。
この二人とは初対面のはずだ。なのに何故、家族のような感覚で接してくるのか。
とりあえず、挨拶は返してくべきか。
「こ、こんにちは。いや、えっと、はじめまして?」
やべぇ、挙動不審になってしまった。どうしよう。童貞ってバレてしまう。
「あら、私たちのこと忘れたのかしら。つい数週間前、あなたと家族になったけど・・・」
「お兄ちゃん、もしかして記憶喪失?」
あれ、全然思い出せない。本当に記憶喪失なのかもな。
ていうか親父、結婚したんだな。いつも『暇がねぇ』が口癖だったくせに。
「じゃあ、お兄ちゃん。あの事も・・・」
「それよりも和人君。どこか痛むところはない?大丈夫?」
小乃詠ちゃんの話を遮るように、あらあらお姉さんは俺の心配をしてくれる。
ここは、場を盛り上げるために『俺の息子バッキバキで痛くて・・・』と言おうか。そんなくだらない事で迷っていると、またドアが開く。
「あ、九重さん、目を覚ましたのですね。体調はどうですか?・・・よかったです。先生をすぐに呼んできますね」
看護師さんは、そう言って部屋を出ていく。そして、今度は先生と一緒にきた。
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先生の話を簡単に纏めると、特に体に問題はないが、あまり無理をすると良くない。その為、運動はしばらく控えたほうがいいとのこと。まぁ俺は運動が嫌いだから、問題ないか。
あと、体調を整えるため少なくとも一週間は入院するとのことだ。
余談だが、看護師さんに元気ですと伝えてしまったが、後で全身が少し痛いと伝えると怒られた。
そして今、また三人でお話が再開した。
「記憶喪失って本当にあるのね。びっくりしたわ。五日前からすっぽり記憶がなくなったっていうことは、私たちとははじめましてかな?はじめまして、この子の母親であり、和人君の義母にあたる九重麗子です。よろしくね」
「はじめまして!妹の小乃詠です。おにいちゃんの一個下の高校一年生だよ!よろしく!」
「はじめまして。九重和人です。よろしくお願いします。」
元気っ子の妹かぁ。いいね。念願の妹。俺の息子も喜んでるよ。HAHAHA
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一週間が過ぎた。ようやく念願の我が家の家に帰れる。本当に久しぶりだ。入院生活は悪くなかった。悪くはなっかが、自家発電に勤しむことができないのがきつかった。だが今日は違う。さて今日はお兄ちゃん、頑張っちゃうぞ!
そんな決意を胸に、家の玄関の扉を開ける。
「ただいま〜」
返事はない。当然だ。親父は、仕事で忙しくしている。そして母さんと妹は、何か用事があるということで出かけている。迎えがなかったから少し寂しい気もするが仕方ない。
「うわぁ、初めて見た・・・」
今俺は、妹の部屋に侵入・・・いや抜き打ちチェックをしてるのだ。仕方ないことだ。ここはお兄ちゃんとしてしっかり確認しないと。これは必要なことだ。
そうやって、自己暗示して罪悪感を紛らわし部屋の物をいろいろ探っていると見つけた。見つけてしまったのだ。オトナのオモチャを。
最初は、アルバムから見ようと思い、タンスの引き出しを下から開けていくと下着類が。これも妹のためだと思い、もちろん全て確認した。そこまではよっかたんだ。でも、問題はその奥。
画面の向こうで見ることはあっても、直で見るのは、はじめてのモノばかりだ。というよりコレ、俺よりのデカイじゃん。これは妄想が捗ります、ありがとうございます。
さて、そろそろ出ようかな・・・っとその前に。
俺はベットにダイブした。すげぇいい匂い。ここで小乃詠ちゃんは日々励んでいるんだな。そんなことを考えたら、俺の刀は抜刀状態。早く納めなくては。
ベットから起きあがろうと、その時枕元からゴムが床に落ちた。それも十数枚も。
保健の授業で女子は配られると聞いたことはあるが、流石にこんなに配られることはないだろう。やべぇ、帰ってきた時どんな顔で迎えればいいんだろう。そういう目でしか見れないよ。
「小乃詠ちゃん、乱れすぎだよぉ」
「お兄ちゃん、何してるの?」
ヤバイよヤバイよ!こんなに早く帰ってくるとは思わなかったよ!
な、何か言い訳を考えなくては今後の俺の家の居場所が、スクールライフがっ!
「へ?い、いや別にちょっと・・・」
「まぁ、いいです。早くこの部屋から出て」
いいのかよ。許されたから気にする事もないが。
「ああ、わるかった。すぐに出るよ」
そして、逃げるようにすぐに自分の部屋に行く。
「小乃詠ちゃん、怒ってなければいいけど」
さっきの小乃詠ちゃんは、少し雰囲気が違った。普段の小乃詠ちゃんからは考えられないぐらい、あの表情。特にあの目、まるでゴミを見てるかのように冷たかった。少しゾクゾクしたから、俺ってMなのかな?
さて、晩御飯まで時間はある。それまでに何発いけるかなぁ〜。
そんな和人は知らなかった。僅か数週間で彼と彼女に何があったのかを。
「フフ・・・もう我慢しなくてもいいよね。お兄ちゃん」
小説を書くって難しいですね。