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36:若き彼女に振り回されるは恐らく中年男の常



「私達二人は、この度めでたく付き合う事になった」「から☆」

 そう穏やかな口調で言ったユリアンの背後から、ピョコンとあやめが顔を覗かせて語尾を付け加える。

「……」

 そんな嘗ての憎悪の対象であり、先輩且つ友人の仲に戻る事を許したとも俄かに言い難い、曖昧な立場に置かれているユリアンを、レグルスは白々と半ば呆れながら無言のまま見遣った。

「ぃやぁ~! 実におめでたく単純でいいなぁ! あやめは!」

 無表情で白けているレグルスの横で、纏依(まとい)も口元を引き攣らせながら頷いている。

「そなたが此方(こちら)のご友人殿を、論じ諭したようですな。纏依」

 自分の彼女にまで呆れているレグルスの言葉に、纏依はギョッとしながら彼に顔を向けて弁明する。

「いや、ちょっと待て。確かに友として、恋愛の取り違いについては指摘したけど、そこでこのオッサンと付き合えとまでは言ったりはしなかったぞ! あくまであやめ自身が判断して選んだ相手だ! それに一体、何の問題がある!? どうせどの道遅かれ早かれ、この二人は一緒になる運命だったろうが! 実際に二人はフィーリングし合って、ウェルズさんの超能力があやめに無意識に感染して……」

「ふむ。フィーリングして感染か」

 纏依の必死な弁明を聞いてユリアンが頷いたのに、更にギクッとして体を硬直させるとそれ以降の言葉を失って、気まずそうにレグルスの様子を覗き見る纏依。

 静まり返る室内で、悠然とした表情で後輩であるレグルスを見詰めるユリアンと、嘆息吐く彼の反応に冷汗を掻き俯く纏依に目をパチクリさせているあやめとの、それぞれ四人の異なる空気が流れる。

「逆に襤褸(ぼろ)が出ましたな。何もわざわざそこまでご丁寧に、口に出して言わずとも宜しいものを」

 レグルスは己の若い彼女の失態に、更に呆れ果てる。あやめだけは意味が分からずに、キョトーンとしている。

 そうして寧ろ自分側の方が不利な状況になったにも関わらず、そんな事などまるで無視したまま逆にレグルスの方が、更にユリアンよりか悠然とした態度で抑揚(よくよう)なく威圧的な口調にて、この場の空気を軽く一掃した。

「何がこの度めでたく、だ。貴様のここ(・・)の方が、よっぽどおめでたいと言うものだ。つくづく悠長な男だな。貴様は一体何の為に(それがし)へ会いに来たのか、よもや忘れたとは言わせぬぞ」

「ぐ……っ」

 言いながら、自分の頭を指で突付いて見せて相変わらず白けたまま、冷ややかに吐き捨てた無表情のレグルスの言葉に、声を詰まらせるしか出来ないユリアン。

 しかしこうなったら開き直って、ユリアンも先輩としての意地を見せる。その碧眼を俄かに光らせると、彼を見返しながら先の疑問をレグルスに叩き付ける。

「お前こそ、私の超能力について何を隠しているんだ。フィーリングだの、感染だのと言うワードは初耳だがな」

 そんな強気なユリアンの横で、まるで折角の彼の出鼻を挫くようにケロリとあやめが口を挟む。

「超能力って、ユリッち(・・・・)が言っていた予知夢の事?」

 思わずピシッとユリアンの言動と表情が凍りつく。

「――ユリッち……」

 そう静かに呟いたレグルスの低い声には、俄かに含み笑いがこもっていた。無表情のままではあったが、ひとまず口元にさり気無く手をやって隠すレグルス。それに合わせるように纏依も目敏くその耳に取り込むと、彼女の方は容赦なく込み上げた笑いを露にする。

「プクッ! え? 何? ウェルズさんの事、そう呼んでんのか? あやめ。仮にも四十六歳のおじさんを捕まえて? クククッ! いや~! 実に素晴らしい! ホンットおめでたいなぁ~! アーッハッハッハッハ!!」

 彼女があんまり容赦なく腹を抱え転げながら爆笑するので、さすがのレグルスも感化されて必死に笑いを押し殺し誤魔化そうと、何度か顔を背けて咳払いを始める。

 そんな本来無表情無感情なはずの後輩の思いがけない反応に、屈辱そうに顔を薄っすら赤らめて睥睨するユリアン。この際年齢も大人気ないも関係ない。付き合いのよしみの問題になってくる。言っても、よしむほどの付き合いもここ二十年以上はなかったが。

 しかしここで更に、あやめが追い打ちを掛ける。

「あー! 酷いですよ纏依先輩ったら! 私のユリッち(・・・・・・)を笑い者にするなんて!!」

 それに余計、纏依はもう辛抱堪らんとばかりに畳をレフリー宜しく叩き回って、大爆笑しまくる。レグルスももうこの際顔を深く伏せて、必死に息を殺すが小刻みに揺れる肩の動きまでは隠せない。

 ユリアンは、最早顔を伏せてしまうとそこには、(うずくま)った真っ黒い巨大な物体でしかなくなってしまっているレグルスを、悔しそうに更に鋭く睥睨しながら顔を引き攣らせると、何とか落ち着き払った口調で、あやめに優しく声を掛ける。

「いや、私の事を笑っているとかでは、ないと思うよ。あやめ。私は確か、外に出る前に言い含めておいたはずだったがね。その呼び方は、やめてくれと……」

 ユリアンに静かに言い聞かされてあやめは、はと思い出したような顔をして自分の口を手で塞いで、彼を振り返る。

「あ。そうだった。あ~ん、ごめんなさい! ユーリ……」

 しかしもう後の祭りである。今後暫く、ユリアンはこの“ユリッち”ネタでこの二人からからかわれる事になる。

 ところでここは和風料亭。そこの個室に座を構えているので、周囲の人々を全く気にする事無く個人的な話が出来た。そのつもりもあって、纏依の勧めで珍しく和食屋に来たのだが、会席料理だけにレグルスの口に問題はないようだった。

 部屋の外にある外風通路には、室内からの会話を誤魔化し打ち消す効果の為に小さな水場が設けられ、静かな流水音に混ざって時々控え目に設置されてある、鹿脅(ししおど)しの石を打つ音が軽やかに響いている。


 そして漸く、落ち着きを取り戻したレグルスから無愛想に低い声で淡々と呟くように、改めてきちんとユリアンは超能力に隠された裏の秘密を、説明してもらった。

 実は国立大学での彼の講義スタイルもこんな感じなので、いつも参加している生徒達は彼の呟くような低い論弁に、必死に耳を大にして傾けながら一語一句聞き漏らさぬようノートに書き留めるのに、懸命となる。

 あやめが彼の授業風景をつまらないと言い切る理由は、そのせいであった。まぁその話はまた後に見せるとして。

 世界のどこかには心が同調し合う波長を持つ異性相手、つまり俗に言う赤い糸的存在がいてその波長が、互いを呼応する事により無意識から惹かれ合い触れ合った時に、その時の互いの波長が重なれば意識が共鳴しあって自分の超能力が、一時的に相手へと感染して少しの間離れてもその余韻から、本来無力な相手も同じ能力を身に付けられると言う事だった。


「お前、その情報はどこから入手して知ったんだ」

(それがし)の趣味が高じてと言うべきか。人文科学の中に心理学がある。その項目の中に超心理学の分野があってな。超能力について細部にわたり研究、実験、解明する学問だが、私は当初、所詮無力な人間の野暮な好奇心によるでまかせだと、嘲笑するつもりで目を通していたのだが、さすがに連中も伊達に調べてはいないらしい。超能力者を名乗る人間の協力も得て、臨床実験などもした上での実証を述べてある。そうしていつしか探求していく内に、そういう存在がある事を知ったが、実際自分で経験するまでは半信半疑でしかなかった」

 ユリアンに尋ねられ、レグルスも静かに答えてからチラリと横にいる纏依を、一瞥(いちべつ)した。それに気付いた纏依が、自分を指差すとレグルスはふと視線を外す。照れ隠しらしい。つまりレグルスの半信半疑を、纏依の登場で証明した訳らしい。

 そんな彼の態度を今更別段気にする事無く、纏依はふと向かいに座る自分の友人に笑いかける。

「ま、何にせよだからあやめが、ウェルズさんに惹かれてしまったのも当たり前に、仕方のない事だったんだよ」

 改めて纏依に面と向かって言われて、あやめは嬉しそうに目を輝かせる。

「私達、運命の赤い糸で結ばれていたんだね! 先輩、教えてくれてありがとう!」

「いや、俺が教えたのはあくまでもお前の勘違いによる、恋愛感情の指摘だ。まさかそこで見事に二人の仲まで取り持つ事になるのは、計算外だったんだが……」

 纏依は言うと、バツが悪そうにレグルスを見遣る。

 そう。レグルスに二人の仲を取り持つ事はするなと、止められていたからだった。

(それがし)が敢えてそなたらの仲を避けさせていた理由は、貴様自身一番存じておろう」

 レグルスは抑揚のない低い声で言いやると、向かいに座るユリアンを鋭い眼光で睥睨する。その後輩から与えられた凄みに、ユリアンは困惑気味な表情で一度視線を彷徨わせると、改めて彼を真っ直ぐ見据えて言い返す。

「……言われるまでもない。私とてしっかり肝に銘じていた。しかし理性などとは、感情には所詮敵わんさ。それくらい、お前ももう分かるはずだ」

「……」

 彼の言葉に、再びレグルスは隣に座る纏依に視線をやる。それに気付くや纏依は、途端にいきなり自分の立場をユリアン達側に回す。

「そうそう! だいたいこの人間嫌いで、男恐怖症に近いものがあった俺ともあろう者が、レグ程の更に余計不愉快で無愛想で腹立つしかなかったおっさんに、事もあろうに易々と誘惑されて口説き落とされて心奪われたんだしな!!」

「なっ!」

 突然何の予告もなしに、自分の彼女へ行った手口をバラされて冷静沈着のレグルスも、さすがに動揺を露にする。

「誘惑? スレイグ教授が!?」

 こんな無表情で無感情に無口で、一旦口を開けばまるで毒虫を吐く勢いで皮肉と嫌味のオンパレードで、大学の学生達からも有名で恐れられているこの不気味で謎でしかない暗黒の大男が、口説いた!? しかもこの更に余計訳の分からない外見をしている、ボーイッシュな女である大概の男からすれば可愛げもない、恐らくは生意気で不愉快でしかない偉そうな態度をした纏依先輩を!?

 と、驚愕を露に思わず口に出したあやめは、これでもかとばかりに容赦なく心の中でその思いの丈を過ぎらせる。

 

 ……小娘……。

 しかと自分の意識の中に流れ込んできたあやめの心の声に、レグルスは内心毒吐く。

「ふぅん。口説いたのか。普段は寡黙を決め込んでいるお前が……。どんな言葉を並べたんだ? ん?」

 今度はこちらが弱みを掴んだとばかりに、好機の目でレグルスを見詰めるユリアン。――プラスあやめ。

「……纏依。そなたは少し、黙って頂けますかな。ここは、こやつの今後の問題についてが先ゆえ」

 まるで売られた喧嘩を買うかの勢いで、レグルスは鋭くその闇色の双眸を光らせて低い声でユリアンを威圧するように、静かにゆっくりした口調で纏依を軽く咎めながら言い放つ。

「クス。はぁ~い」

 纏依は彼が不機嫌になった様子に気付き、肩を竦めてぺロッと舌を出すと、イタズラそうな笑みを浮かべた。するとそんな初めて見せる彼女の素直な女の子らしい態度に、目敏くあやめが指摘した。

「ヤダ纏依先輩ったら、やっぱり相手が彼氏だと謙虚な女性らしさを見せるんですね~!」

 すると纏依は珍しく後輩の言葉にまで素直に答えて、自分の現在心境をはしゃぎながら打ち明ける。

「何だか唯一の友であるあやめまで、よりによってレグの先輩であるウェルズさんと共鳴し合う仲で挙句結ばれたとなれば、何か更に親近感が湧いちゃってさぁ~! あやめにだったら、人前では滅多に見せない女らしい自分を見せて、リラックスしてもいいかなってさぁ!」

「感化しちゃった訳ですね! キャー! 嬉しいです纏依先輩ぃ~!!」

「うおぉぉ~! あっやめぇ~♪」

 こちら女二人は女同士で、すっかり心許せる相手に安心しきって意気投合したかのように、身を寄せ合うと手を取り合って喜びはしゃぎ始めてしまった。

 キャッキャキャッキャと言い合う様子はまさに、ホントのただの女友達そのままである。これが普段よくあるべき、女の友情の姿なのかも知れない。

「……」

 こういった状況に不慣れなレグルスは、無言のまま眉宇を寄せて不快そうにしている。しかも彼女だけの前ならまだしも、よりによって元嫌悪なる先輩だったこのユリアンの前ででも女らしさを垣間見せて、はしゃいでいるのだ。レグルスはそれが気に入らなかった。

 帰ったら纏依をこの件の事で、(とく)と懲らしめてやらねばなるまいな。などと密かに内心で思っていたりするレグルスだった。

 そんな彼の心情を知る由もなくユリアンは、苦笑しながらレグルスを穏和な口調で静かに諭す。

「仕方ないだろう。この若さの年齢である女性に惚れた、我々の負けだ。ここは大人らしく寛大な心で見過ごすのが、我々男の役目だ」

 途端、ギラリとこの黒ずくめで無愛想な後輩の黒き双眸が、鋭い刃の光と化す。

「惚れた? そうではない。呼応し合うほどの仲だ。そんな易い感情ではない。もっと気高い」

 思わず心なしかついムキになって、毒を含んだ重低音の声を静かながらも威圧的に轟かせる。最早性格なのか、僅かばかりでも年の差から来る駄々なのか、区別不能である。

 その点、そんな彼の様子に気付きながらもあくまで更にレグルスを上回る冷静さで、ユリアンは穏やかながらも苦笑すると前方にある細かいロングウェーブを、背後に手で払って答える。

「確かに。だからこそ相手を拒絶出来なかった……。運命とは残酷な悪戯をするものだ。今になって、この私にこの子と出会わせるとはな」

「どうするつもりだ。もう隠し覆せぬぞ。しっかり厳しい現実を、貴様の彼女にこれで知らせねばならなくなった」

 静かな口調で気を取り直して言うとレグルスは、窓際の障子を開け放ち閉めた窓から外の景色を眺めつつ、女同志こちらに背を向けて何やら話している二人を一瞥する。その彼に合わせるようにしてユリアンも、彼女等の背後を見遣りながら言葉を返す。

「お前なりに気を利かせてくれたんだな……。感謝するよ」

「今更、もう過ぎた事。そんな事より次の事態に備えて、対応を思案すべきだ。お前の彼女の為にな。このまま一方的に傷付くのは、あの娘の方だ。男になった以上、貴様が当然責任持つのだな。これでもう、(それがし)に懺悔どころではなくなったぞ」

 レグルスは皮肉った。痛い所を突かれてユリアンは、困惑と苦心の入り混じった微笑を浮かべる。

「この事はひとまずあやめに、後できちんと伝えよう」

 ユリアンは静かに呟いた。暫く続く沈黙の中で、彼女達の控え目な声で交わす会話だけが響く。内容はこれと言って大した中身のない、世間話みたいなものだった。

 そんな中、ふと思い出したように口を開いたのは、レグルスだった。

「して? やはり貴様、ちゃっかり離婚してフリーになったのを見計らって来日した事実を、これで見事確実に証明して見せてくれたという訳だな」

「うっ!」 

 白々しそうな口振りで言う後輩の言葉に、ユリアンは咄嗟に口に運んだ料理を取り落としそうになる。そして気まずそうにレグルスの目を、彼はその碧眼で申し訳なさそうに見詰める。

「――如何(いか)にも。貴様の思った通りだ。初めから読んでいたが、敢えて訊かずにいた」

「つくづく読心力はズルイものだな」

「正確には、此方から好んで覗き見た訳ではないが、あれだけ容赦なく心に思い描けば、嫌でも(それがし)に声が届く。まるで自ら教えんばかりの勢いで、思いに(ふけ)っていたな。いやはや。せっかく惜しみなく愛情を注いで育てた子供が、他の男の子供ともなれば気分も沈むと言うものだ。辛いな。――ユリッち先輩」

 気落ちしてみせるユリアンに対して、レグルスはさすがに魔王の称号を得ただけあって、遠慮なく苛めに掛かる。これも過去の腹癒せをチョコ出ししながら、チクチクと煩わしく飛び交う虻のようにからかっているのだ。

「レグルスお前! 無表情で人をからかって楽しむとは、人が悪いぞ! そう言う事はやめろ!」

 思わず顔を赤らめて両手をテーブルに突くや、膝立ちしてユリアンは目の前で悠然と構える後輩に憤慨とする。

「やむを得まい。貴様が幼き昔に、(それがし)へ仕出かしてくれた騒動のお蔭で、表情が死に絶えてしまったのでな。自ら望んでの事ではないゆえ」

「ぐ……っ!」

 ああ言えばこう言う。それが今の二人の仲となっていた。

(それがし)に言わせれば、貴様の予知能力も充分卑怯だったぞ。あの頃は」

「……スマン……」

 口論になるとどうしても最後にはそこへと辿り着き、レグルスに勝てないユリアンだった。やはり嘗て神父に執念深さのお墨付きを、貰った相手なだけはある。

 そんな二人の中年異国男の遣り取りに気付いた、こちらのうら若き日本の女二人に至っては、苦笑して見守る纏依と状況をまだ理解していないせいで、キョトンとしているあやめがいるのだった……。





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