一話 プロローグ&キャラ基本メイキング
初とーこです。
最初は長ったらしい説明です。
気に入らなかったら見ぬふりをしてブラウザーバックの方をお勧めします。
僕、滝之納 昂丞は学校帰りに電機屋に寄っていた。
最近っといっても僕が幼稚園の頃、脳が発する信号を読み取り、また脳に信号を送り返すことが出来るようになった。
昔のゲーマーさんたちの夢がかなったのだ。しかし、ゲーム―――フルダイブ式の物が開発され来たが思っていたよりも高く厚い壁だったらしく、三か月前になってやっと発売予定日が公開されたのだ。
その開発に成功した会社は現在、Back Guard(略称、BG)という会社である。会社の活動目標は、プレイヤーを後ろから支援する、というものである。そのままである。
この会社は一昨年に設立され、設立とともにOffice Name Online (略称、ONO)ゲームのサービスを開始した。
上記の理由から、知名度は低く、マニアックなものだった。しかし、一か月もたたないうちにゲームが好きでない一般人にまで聞いたことがあるようなものになった。
第一軍と呼ばれる僕たちが、ONOで知ったBGの素晴らしさを書き込んだのだ。
まず一つ目は、12Kであること。因みに最近の最先端は、12Kである。つまり最先端技術!!
次に二つ目は、グラフィックのクオリティの高さ。
三つ目、キャラデザ。因みに、某ゲームF(×2)のようなものではなく、アニメ画だ。
最後に四つ目、解像度の高さ。今までのゲームは地平線まで評議されていてもその色が雑であったりしたが、広範囲を表示しても目の前の同じ様にしっかりと色がつく。
ここまではBGの素晴らしさであったが、ONOのことも書き込んだ。
まず一つ目、無課金制。課金があると努力者が報われない場合がある。
次い二つ目、第一階位役職である見習い魔法使い・見習い弓使い・職人の教え子などの 見習いシリーズ(Apprentice job Series(略称、AS))以外が伏せられていたこと。つまり、自分たち(プレイヤー)で解放条件見つける必要があること。
最後に三つ目、副役職もまた、正役職と同じく伏せられていた。違う点は一つも公開されていなかったところ。
つまりONOは、やりこみゲー、だということ。ストーリーは無く自由度の高い点も素晴らしい点の一つだろう。
今後のBGのゲームがどうなるのかが不明のため書き込めなかったのが、メンテナンスが常に行われている状態であるため、バグは即修正・イベント情報の即公開などである。(正直言ってどうなってるのだか)
BGの好みなのかゲーム内の拠点(以下、ホーム)でペットも飼える。
これもまた好みなのか、ペットや武器・ホーム用の高級日用品、作成レア素材はガチャでのみのゲットである。
まあ、無課金制のため上記のレア素材(低確率)や、ペット(超低確率)を手に入れるのは結構大変。
ガチャは、ゲーム内通貨を使う【ノーマルガチャ】と、イベントで手に入れられる【イベントコイン】を使う【イベントガチャ】の二つがある。
【イベントガチャ】では、の時やってるイベントの武器やペット、日用品用ラップ(見た目を変えられる)がピックアップされる。因みにイベント限定(イベ限)の目玉は事前に公開される。
ピックアップされても、武器:計5%、ペット:計2%、ラップ:計3%とかなり低い(通常はこれの1/2)。十回引いてイベ限が一つである。しかも内容はもちろんランダム。
ほしい物のためにイベント中は皆目を血走らせている。
と、長くなりすぎたがBGの作品は素晴らしかった。
BGが「前衛職などが加わりフルダイブ式の新作が発売される」と三か月前に発表したときはONO民全員で、発売記念イベ(新作の発売記念なのに新作を遊んでもらえなかったら困るとのこと)をやりこんだものである。
そして、今日がその新作 Full Job Online(略称、FJO)の発売日である。
今、事前に予約してあったそれを取りに行くところである。
なぜ、そのような人気の会社のゲームが予約できたのかというと、都内にある全く知られてない店だから。という簡単な答え。
しかし、ここの店主はすごいのだ、人とのつながりが。BGにも知り合いがいるらしい。そのおかげで予約権利があるという。六十は過ぎているようだがまだまだ元気だ。
「はい、これ今日発売のやつ。あってるかい」
「ん。大丈夫です。あってます」
「じゃあ、二万円ね」
「はいこれで」
「ありがとうね。また来な」
という、短いやり取りを終えて帰宅路へと戻った。
§家にて§
帰ってきて手洗いうがいを済ませ、自分の部屋へと直ぐ行った。
ヘッドギアをソフト読み取り機とLANにつなぎディスクをソフト読み取り機に入れる。ヘッドセットと読み取り機は脳波の研究が成功して10年で普及した。今日の18:00にサービス開始だが、今は15:00前のためサービス前からできるゲームの個人設定だけ済ませることにした。
ヘッドギアを頭に乗せ上部から半透明の曲状画面をさげる。
そこには某赤色の男Mの制作会社のUがつく方のホーム画面に近いものが移った。そこの画面からFJOのアイコンを選択することを考える。すると、右下からカーソルがきてタッチした。
その瞬間意識が途切れ、意識が戻った時には青い空間にいた。
§メイキング空間にて§
『FJOの世界へようこそナビゲーター兼ヘルプの藤です。まずあなたの名前を入力してください』
「名前何にするか」
ONOでは、猫と犬どっちはと悪友に聞かれた後にメイキングした、ということもあり„Nekoまんま”となっているが……。
「今回は名前からとるかな」
そういうと目の前の蒼色透明なキーボードでん入力した。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
↓名前を入力してください↓
「KOTA.2│ 」
完了↸
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
昂丞の昂から Kou、男のよくある古い名前のイメージで ta 合わせると Kouta とおかしいので KOTA にしてみた。あとはネタとしてコタツになるよう.2を付け加えただけだ。
これでいい。
次は性別、身長など……
「出来た」
55分かかった。いいのではないだろうか。リアルだと170cm位と男性の平均より小さいが理想は150cm以下。その理想ができるのはゲームだけ。今回は145cmにした。フルダイブ式ということでを変えられないのかと一時期不安の声が出たが、BGが変えられるように頑張ったらしい。感謝だ感謝。
『最終確認確認 ※以後編講はできませんがよろしいでしょうか』
そう藤がいって確認してきた。
何も問題はないだろうと思いホログラムを確認せずに返事をした。
「大丈夫です」
『それでは、メイキングは終わりです。あと3分ほどでサービス開始ですがログアウトされますか?サービス開始までこの場での待機ができます』
「いや、ここにいてもいいですか」
『了解しました。サービス開始とともにプレイサーバーへと転移します。時間があるため体の構成を開始してもよろしいでしょうか』
「はい」
『構成を開始します』
そういうと、周りにホログラムが集まりだした。それは二分ほどで終わった。
『構成完了しました。鏡を出しますか?』
「お願いします」
返事をすると目の前に鏡が出てきて……
「あ~、やっちゃった~~~」
とその場に崩れた。
そこには、白髪の毛先桜色メッシュの女性アバターが映っていたのである。
「いつもの癖で、女性アバターにしちゃった」
個人的に男性アバターより女性アバターのほうがプレイしやすかったため、いつも女性アバターにしてたのだ。このゲームの注意事項に性別は現実に影響する恐れがありますと書いてあったのに……。男性職員がαテストをしたとき女性アバターにしたら、声が女声に(他にも少しだけ)変わってしまったという。変わっても違和感はないらしい、なぜか。
『サービス開始』三十秒前になりました。転移を開始します』
そんな後悔(?(ではないかも))していると目の前が白くなり余りの眩しさに目を閉じた。
こうして、滝之納 昂丞こと„KOTA2”はFJOの第一歩を踏み外したのであった。
筆者の自虐がたまに入るかもしれませんね!
うざかったら言ってください。
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改正7/23→読み易く(改行、行初めにスペース)
7/24→主人公の名前にルビをふりました