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第2話:「人間代表、松本です。」

●あらすじ

しがないサラリーマン、松本は目が覚めた異世界に居た。

転移先には松本と合わせて10人の異種族がいた。

松本たちを呼び出したのは、天使と名乗る存在。

力を合わせて、他の天使を倒せというのだが…?


●ここまでの登場人物

松本:しがないサラリーマン。

ウサギの子:ふわふわした耳。ケモノちゃん。スカートが短い。

ゴーレム:デカイ。片言。

サキュバス:胸がデカイ、エロい。

鬼の子:角が生えていてど貧乳。

エルフ:金髪で美人。冷静。

マスクマン:キザ。なんか浮いてる。

天使:なんか腰が低いし、弱気。脳内に直接語りかける。

神様と天使のソシャゲの駒として異世界にやってきた俺たち。

急に他の天使の駒と戦えと言われる俺たち。


だけど一体どうやって…?

やはり何かしらの能力を身に着けたというのだろうか……。


「さて、天使といったな。状況は理解した。我々は勝たなければ帰ることが出来ない、ということだな?」

エルフが代表してそう尋ねると、天使は答えた。


<その通りです。戦いと言っても、死ぬことはありません。ダメージとかはもちろん受けるんですが、自分がやられたり、全滅したら、この拠点からやりなおし、ということです。

 戦いに勝つと1ポイント手に入ります。20ポイント最初に手に入った天使チームが勝利です。天使は私を含めて全部で10人です。>


「……なるほど。それで?戦いと言ってもどんな風に戦うんだ?」


<正直それについては私もわからないです、すいません…。基本その場で決めることになるのかなと…。>


「つまり、殺し合いのようなこともあれば、そうじゃないこともあると?」

エルフは俺らが聞きたいことを的確に聞いてくれる。リーダーに向いている女性だと思った。


<はい、そうなります。なるべく平和に終わらせたいと…思ってます、はい。>


「そォかィ?オレは全員ぶっ潰した方が手っ取り早いとおもうぜェ?」

マスクの男がそう言うと、鬼の女の子も激しく同意していた。


「わたしは嫌だな~。痛いの嫌いだし。ってか帰りたいし。」

そう拗ねる女の子は、虫と人のハーフのような姿をしていた。

大きな透明な羽根と、髪の毛の近くに触角がついている。

巨大な虫だとおもうとちょっとビビるけど、その子のあまりの可愛さに俺は正直見とれていた。


「まあまあ、みんな落ち着きなよン。力を合わせて頑張ろうよン!」

語尾がちょっと変なこいつは、どのヤツラより一番変な見たい目をしていた。

顔は人間だが、目が一つしか無い。上半身も人間に近いけど、腕から先がドラゴンのような形状をしている。

下半身はケンタウロスみたいな感じだし、とても長い尻尾かと思ったそれは触手だった。


(こいつは…正直何者かわからないな…)

俺は心の中で苦笑いするのだった。


「そうだな、力を合わせてやるしかない。諸君、まずは自己紹介と行こうじゃないか。我々は姿形みんなまるで違う。皆のことを知るのがまずは先決だ。

 私は、エルフ族の"サーシャ"。どうぞよろしく。」

金髪で耳が長い女性は改めてそう名乗った。


「オレは、アンデッド族の"ハディース"。よろしくなァ~。戦いなら任せとけィ?」

マスクをして浮いている男はキザったらしく答えた。


「わたしはケモノ族の"ナナ"。ケモノ族はいろいろいるけどわたしはウサギさんだぴょん。」

うさみみをピクピクしながら彼女は言った。


「オレ…ゴーレム。ナマエ…"()"。」

圧迫感のある岩そのものが答えた。こいつはどこから声を出しているんだろう。


「あたしゃ鬼の"雪丸(ゆきまる)"。腕っぷしと剣にゃ自信があるぜ。」

鬼の女の子は勢いよく言った。確かに頼もしそうだ、おっぱい以外は…。


「はぁ~い♡ アタシはサキュバスの"ライラ"。イイことだったらま・か・せ・て?♡♡」

ぜひぃぃぃ!!!!!!!!!


「わたしは、昆虫族の"リデル"。ベースはアゲハ蝶。あんまり役に立てないとおもうけど…ってか帰りたいし。」

透明な羽根をヒラヒラさせながらリデルは不機嫌そうに言うのだった。


「わたしはキメラの"テルル"だよン!いろんな種族をもとに作られてるよン!よろしくン!」

なるほど、こいつはキメラだったのか。にしてもすごい見た目だな…。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

頭が鉄の球体で出来てるやつは何も喋らなかった。というか…しゃべれない感じだった。

ので、エルフがフリップを渡すと、文字を書き始め一言【球男(たまお)】と書いた。

ある種一番不気味なのはこいつなのかもしれない…。


「さて、残りは一人だな。君の名前と種族を教えてくれたまえ。」

エルフが俺を指さして言う。


……、なんかみんなすごそうだ。俺だけ何の特徴もない人間だ…。

本当に役立てるのだろうか?という気持ちが渦巻いた。

異世界に憧れてたけど、実際はこんな感じだ。

とても怖い…。

現実世界では何もなせなかった、ここでも何も出来ないだろうか。

不安だ…。


でも…でも…きっと…やってやる…!


「俺は人間代表、松本(まつもと)です。」


今までで一番のキメ顔で俺は自己紹介するのだった。

●登場人物

松本:自称"人間代表"。しがないサラリーマン。

サーシャ:エルフ族。金髪で美人。冷静。

ハディース:アンデット族。マスクをつけていて、上半身がふわふわ宙に浮いている。

ナナ:ケモノ族ウサギ科。ふわふわした耳。スカートが短い。

ガ:ゴーレム族。デカイ。片言。

雪丸:鬼族。角が生えていてど貧乳。血の気が強い。

ライラ:サキュバス。胸がデカイ、エロい。

リデル:昆虫族アゲハ蝶科。透明な羽根と触角が特徴。やる気無さそう。

テルル:キメラ族。リザードとスライムとウマの間の子。語尾が変。

球男:頭が鉄球で出来たスーツの男。喋れない。謎。

天使:なんか腰が低いし、弱気。脳内に直接語りかける。

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