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僕の朝
「ふあ〜………」
朝日がカーテンの隙間から入ってきて目が覚める。
ゆっくり重い腰を上げベットから起き上がり、今日が始まる。
………………………。
「花瓶のお水を変えないと…」
昨日変え忘れてしまって花瓶の水を変えるために外に向かうことにした。
「ゆうだーーーい‼︎‼︎」
僕をどこかで呼ぶ声が聞こえる。
パタパタとスリッパで走る音が聞こえる。
突然後ろから突進されバランスを崩し持っていた花瓶を落としそうになって慌てると
小さな手が出てきて花瓶をふんわりと受け取る。
「もぉー、雄大はドジなんだから!」
頬っぺたを膨らませて怒っている少女いる。
僕はこの少女に命を救われ、このお屋敷のお手伝いをしている。
この元気な少女は、このお屋敷の1人娘のアリシアお嬢様。
「ねぇ!今日はおヒマ?暇よね!?」
グイグイと袖を引っ張り僕を何処かに連れて行こうとする。
「お嬢様っ…今日は庭の草取りを…」
「そんなの他のメイドに任せればいいのよ!」
されるがままに何処かに連れていかれ、僕の仕事が中断された。