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ORISIN  作者: QOO
1/3

プロローグ

バグが起きたかのようにボヤける視界。薄らぐ意識の中、伊賀崎徹(いがさきとおる)が最期に見たのは、両親の死だった


「じゃあな。ボウズ。恨むなら恨め。」


黒装束の男は、徹に刃を向け、刹那のうちに刃を振り下ろした。徹の胸部を貫いた凶器は、まるで死神の鎌のようだった。


「僕は・・・このまま・・・。お父さん・・・!お母さん・・・!!」


それはあっけないほどの死だった。翌日。一家惨殺事件として各地で報道された。死亡者2名。行方不明者2名と・・・




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