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お姫様は美人でなければならない

―勇士―



自分の目を疑った。


俺、飯島勇士は魔王を倒す為に召喚された勇者だ。

俺の使命は、目の前の魔王を倒すことだ。



『魔王ハルスハルトは2㍍の巨漢であり、うら若き乙女の生き血を好む』



噂ではそうきいていた。

うら若き乙女の生き血を啜るとはなんたることか。

隠しているものの極度のロリコンの俺はそれを聞き魔王をたこ殴りにすることを決意した。



なのに。



目の前の魔王は。



ぱさついた漆黒の髪。

大きな若草色の瞳。

真珠のように白いキャロラインとは対照的な、褐色だが潤いのある肌。

小さな顔、小さな手足。


玉座にちょこんと座った魔王ハルスハルトは、どうみても。



ロリだった。


それも、ハイスペックの萌え系ロリ。

黒いだぼだぼの服が小ささを引き立てている。


やばい。

やばいぞ、これは。



「勇士?」



コネリの声で我にかえる。


「・・・ま、魔王ハルスハルト」


ロリのエルフみたいにとんがった耳がぴくりと動いた。

ツボだこれ、どうしよう!

hshsしたい。

なでなでしたい。


「貴方に決闘を申し込む」


俺がそういうと、目の前のロリがにこぉっと笑った。


可愛い。

可愛すぎる。


お姫様この娘より可愛いんだろうか。


「マリアベル=ハルスハルト=サタン」


可愛いアニメ声が響いた。


ちょっと。

魔王なの?この娘。

何この可愛いアニメ声。

名前マリアベルちゃんっていうんだ~かわゆ((



「その決闘、うけてやろう」


くはぁっ!


年長口調じゃないか!

最早決闘なんてどうでもいいです!

hshsなでなでさせてください。







戦闘の結果。






勝てるわけないだろ!?


健全なロリコンたる俺がロリに手をあげられるわけがない!!

あのすべすべの肌に傷をつけられるわけない!

かといって勇者としてのプライドを捨てたわけじゃない。


負ければ王様にも仲間にも面目たたないし、

万一お姫様が同レベルの萌えロリだった場合悪印象なのです。


要は、ひきわけたってことですね。

マリアベルちゃんが瞬速で高度魔術ぶっかけてきたんで、

それをかわして催眠魔法かけたところかわした筈の魔術が背後からとんできて気絶。



目がさめると、コネリによって縛られたマリアベルちゃんがいたわけで。


「コネリィィッ!!!そんな可愛いロr・・・じゃなかった、

そんな幼い娘を縄で縛り上げるなんて大きな友達よろしく最悪だぞお前!!」


「勇士落ちつけ!魔王だぞこの娘は!

 国王様に引き渡すか首をはねるのが勇者の使命だろ」

「王様に渡したら断頭台行きじゃんか!!」


叫ぶ俺にキャロラインが焦ったように言う。


「勇士、私達は魔王退治の為に旅してきたんだよ?」


それでもロリを見殺しになんてできるわけがねぇだろ!!


リオン、俺をそんな目でみないでくれ!


「とにかく深呼吸しろ、落ちついてくれよ。

 姫さんがどこにいるかこの寝てる魔王に聞かないとな・・・」


そうなんだよ。

お姫様可愛くなかったら許さないぞ王様。


マリアベルちゃんより可愛くなかったら最悪。

tkロリじゃなかったら王様殺す。

犯罪者となろうとも殺す。



決めたぞ俺は!

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