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魔王の事情

「サッパリしただろ?」

「うむ・・・頭が軽くなったな。けど魔力が少しおちた・・・」


 そりゃあそうだろう。

マリアベルちゃんは髪に魔力をためてる感じだったからね。

髪を切れば、可愛さも増し脅威の魔力の貯蓄量が僅かながら減る。一石二鳥ってのはこのことだ。

 今マリアベルちゃんの髪は肩に届くぐらいだ。

結構バッサリ切ってもらったが、これも萌える。


ちなみに、マリアベルちゃんの言っていた手荒い方法と言うのはだが。


 ずばり、権力に物を言わせたのである。

聖剣を見せて勇者と言うことを示し、勇者が見張っているのだから大丈夫だと説得。

それでも躊躇していたので、遠まわしに勇者に逆らうのかと圧力かけてみました。


ついでに、この魔族は国家の重要機密だってことを匂わせて口封じもした。

まぁ、国家機密どころじゃないんだけどな。魔王ご本人だし。

勇者って明かしたもんで、散髪代をタダにしてくれたよ、勇者ってお得だね!



「腹減った」

唐突にそんなことをいうマリアベルちゃん。

あれ?マリアベルちゃんってば、さっき大量の林檎飴食べなかったっけ?と思いつつ近くの駄菓子屋さんで駄菓子を買ってあげる俺。

いやもう本当にロリには敵わないというかなんというか。ロリの要望はできる限り叶えてあげたいよね←


 はむはむと駄菓子食べるマリアベルちゃん可愛い。

間違えて髪食べちゃってる・・・くそぅ、どこまで萌えさせんだ!



その後、王宮に帰ったらキャロラインに睨まれた。なんでだろう?











「エーデルワイスの顔をはやくみせて頂戴ね」

「はい・・・姫様の無事な姿を必ずおみせします」


サツキさんの言葉に、俺の代わりに答えるリオン。

お姫様か・・・。もう死んでるってパターンもありうるけどな(遠い目)


「絶対によ?」

「勿r「任せてください!」・・・」


キャロラインがリオンの言葉を遮る。

やけにやる気まんまんだな。



マリアベルちゃんが胸を張って、

「まぁ、そこらの魔族に易々とは負けん」

と答える。


・・・・・でしょうなぁ。

tk貴方魔王でしょうが。なんで姫様助けるのは私みたいな顔してんだ。

コネリは無言のドヤ顔をやめてくれ。


「それでは、行ってまいります」






「さて。これからどうすんだ?」

王都の端にある喫茶店で、コネリが尋ねてきた。

んなもん知るか、自分で考えたまえ。


「確かに行き詰りましたね。姫君を捕らえている魔族の居場所なんてわかりませんし」

「魔王さんよ、なんか知らないのか?」


「知らんな。エーデルワイスをさらい人間達に脅しをかけろと言ってきたのは家臣達だ。さらったのも家臣、身をあずかったのも家臣だし、どの家臣がさらったのかも覚えていない。それに、家臣共が私に忠誠を誓っていたかも怪しい。現にそなたらが攻め入ってきた時、上位魔族とであわなかったろう」


確かに、出会わなかった。

上位魔族どころか、中位魔族にさえもあわなかったな。

おかげであまり体力を消耗しないでたどり着けたんだけど。


「おそらく聖剣をもった勇者が来たと聞いて、逃げ出したんだろう」

「・・・それで魔王なのかよ」


コネリに激しく同意だわ。

家臣においてかれる魔王っていかがなものか。


「聖剣を携えていない勇者ならば、他の魔族でも対処できるだろう。しかし、聖剣の一撃は魔族にとって大きなダメージになる為、それを携えたそなたは脅威なのだ」

「へぇ」


まぁ、聖剣だしなぁ。

さして実力のない俺でも、聖剣を携えれば強くなれる。

何せ、かすっただけでも魔物には大ダメージだからな。

短期間騎士に剣を習っただけで、魔法を使うのが苦手(というよりは詠唱が覚えられない)俺でも、聖剣があれば5本の指にはいっちゃうわけで。


聖剣って・・・偉大っすね。




「あっそういえばね、フェリアさんが言ってたんだけど」

キャロラインが何かを思い出したらしい。


「アップル地方のデルヒ山って知ってる?」

「デルヒ山・・・ああ、生きて帰れる者はいないっていう魔の山ですね」

「そう!山の麓は魔物だらけで、近くにあった村は全部滅ぼされたんだって」


何それ怖い。


「デルヒ山?・・・誰だったかがそこに住んでいたな」

マリアベルちゃんがサツキさんに貰ったマシュマロを食べながらいう。


俺達は顔をみあわせた。


「・・・もしかしたらそこにお姫様がいるかも?」

「行ってみるか」

「魔物退治しておいた方が他の人の為にもなりますしね」


次の目的地が決まった。


tkマリアベルちゃん、情報売っちゃってない?

いいのか、それで。

俺的にはいいんだけどマリアベルちゃんの手下なんでしょ?


・・・いたいけな幼女(マリアベルちゃん)をおいて行った最低なやつらだし、いいのか。


「このましゅまろとかいうのうまいな・・・はむ」













マリアベルが姫をさらうことに同意したのは、家臣がうるさかったからです。

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