表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/19

死んだことにされた魔王



召喚されたあの日の場所、・・・・名前なんだっけ?

そのなんたらの間に通される。


絢爛豪華で金ぴかの玉座にどっしり座っている、冠を被った男性が国王だ。


その右隣の正妃の座にサツキさんも腰をおろす。

左隣には真珠だのルビーだのごちゃごちゃついた重そうな簪を髪にさした女性が座している。あの人が側妃か、すげぇ簪だな・・・折れるぞ。


「久方ぶりだな、勇者よ」


おおっと、跪くの忘れてたわ。

慌てて(表面上はとぉっても穏やかで自然にみえるように)膝をつく。


「お久しぶりでございます」


うぇ、かたっくるし。


ちらっと目線を国王に。

この国王、髭ないんだよな。顎にも鼻の下にも。国王といえば髭だろう、髭。

目はどっちかといやあ小さい。40手前くらいだろうか?

眉は・・・細い。髪の色は青灰色で、瞳もそんな感じ。

肌は綺麗。おいしいもの食べてるからね~。


「長旅ご苦労であった。して、魔王はどうした」

「は。しかとこの手で討ち取りました」


・・・こんな言い方でよかったっけ?

俺礼儀作法とか口調とかあんまわかんねぇんだよな。尊敬語とか謙譲語とかわかんねー。

自慢じゃないが通知表の国語の成績は低いんだ(ドヤァ



・・・・・・・魔王、倒したってことでいいよね?























「ほわぁ・・・まいうー」


どうも、キャロラインです!

お菓子に舌鼓をうってます。

王宮のお菓子って滅茶苦茶おいしい。甘党の私には天国。お菓子天国なのです。


ちなみにまいうーっていうのはすごくうまいって意味らしい。

勇士君に教えてもらった。なんか語感がいいのでよく使ってる。


「そういえば勇士さんは?」


部屋の隅に控えていた眼鏡のメイドさんにきいてみると、

「勇者様は国王陛下に謁見されておられます」

と返ってきた。


え。

国王様ですか。


「国王様にあうのって、色々手続きがいるんじゃないの?」

「勇者だから特別なんじゃねーの?」「そういうもの?」


国を背負って立つ人なんだから暇じゃないと思うんだけど。

あ、でも勇者は国を救う人だから特別ってこと?

まぁいいや。お菓子食べよう。


「どんな話してるんでしょうね」

「さーな。近況報告とかだろ」

「・・・ハルスハルトのことはどう説明するんでしょう」

「「!」」


そうだった。マリアベルちゃんは魔王ハルスハルトなのでした。

結局首とってないけどいいの?









用意されたお菓子を粗方食べ終わった頃、勇士君が部屋に入ってきた。


心なしか、疲れているようにもみえる。

そんな勇士君にコネリが声をかけた。


「お疲れさん。国王陛下にあってきたって?」

「あー、うん、そだね」


なんか投げやり?


「ハルスハルトのことは?」

「あーはいはい魔王ね。討ったってことにしといたよ」


リオンの問いに返事しながらお菓子をつまむ勇士君。

うまっとかいいながらお菓子を物色してる。


「じゃあマリアベルちゃんのことはどう説明したの?」

「魔王の寵を受けてた魔族。恋人とかじゃなくて娘みたいなかんじの。無害だっていっといた・・・うまいなこれ」


それってバレたら大変なんじゃ・・・。


まぁ、勇士君がいいって言ってるし大丈夫かな?


私も尊敬語と謙譲語の使い分けできてないです。

ごっちゃですすみません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ